外伝〜異端の天使〜
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
息を吐き、状況を見守っていたベルフェゴールはからかいの表情を浮かべ、ベルフェゴールの言葉を聞いたメサイアは苦笑し、焦りの表情を浮かべているユリーシャの様子を見たアイドスは苦笑していた。
「……”女神”だって?そう言えば君の得物から凄まじい神力を感じ続けている事には気にはなっていたが……まさかその得物は”神の加護が与えられた武具”ではなく、”神自身が宿っている武具”なのかい?」
一方レンの話の中にあったある部分が気になったレジーニアは興味津々な様子でリィンの腰につけられている神剣アイドスに視線を向けた。
「うっ……そうです。――――――アイドス。」
レジーニアの問いかけに対して唸り声を上げたリィンはアイドスをその場に召喚した。
「フフ、初めまして、権天使レジーニア。私の名はアイドス。”慈悲”を司る女神にして古神の一柱よ。」
「!ほう……!現神ではなく、古神とは……!リィンだったか。ふふふふっ、君はあたしが今まで出会った人々の中で一番興味深い人物だね。”守護天使”がいる事もそうだが、人間の身でありながら”魔神”どころか”古神”とまで”契約”を交わし、更には”騎神”だったか?その人形の起動者という存在でもあるとは…………――――――決めた。まずは君を調べさせてもらう。本来ならば”あたしが自分で解剖して調べるから、喋る必要はないから生死は問わない”のだが……さすがにそれは先程の”魔神”もそうだがそちらの”女神”も許してくれないだろうからね。それにあたしはこれでも”天使”だ。君がこうして突然異世界に放り出された見ず知らずのあたしを自分達の拠点へと連れてきてくれてあたしの状況も説明してくれた”恩”もあるのだから、その”恩”を”仇”で返すような”天使として失格”な事はしないよ。」
アイドスが自己紹介をするとレジーニアは意味ありげな笑みを浮かべて興味津々な様子でリィンを見つめてある決意をし、レジーニアの決意とレジーニアの口から出た見た目とは裏腹の物騒過ぎる発言を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
(うふふ、自分が”天使”じゃなかったらリィンお兄さんを解剖するつもりだったのかしら♪)
(というかそれ以前に”問答無用で解剖するという考え”は”天使として失格”だと思うのだけど……実際その証拠に、彼女の”天使としては異端過ぎる考え”が影響しているのか、彼女自身”堕天”しかかっているようだし……)
我に返ったレンは小悪魔な笑みを浮かべてレジーニアを見つめ、プリネは疲れた表情でレジーニアを見つめた。
「え、えっと……それよりも先程から気になっていたんですが、レジーニアさんのその口ぶりですとレジーニアさんは自分が元いた場所に帰るよ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ