外伝〜異端の天使〜
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うな表情で呟いた。
「……今はエリゼとエリスに看病させていますが……レジーニアさん、ちなみにそのルシエルさんは”人間”についてはどういう考えの持ち主なんですか?」
「さて……そもそもあたし達がいた”イムニス山脈”は人間族の居住には適さない数々の高山から成る土地だから人間なんて滅多に姿を現さなかったからね。たださっきも言ったように彼女もそうだが”天使として一般的な考え”を持つ天使達は魔族に与している人間族以外の人間族に対しては敵対心等は抱いていないよ。それに頭脳派である彼女は幾ら自分が今いる場所が魔族達の拠点と知っても、その場で暴れるような事はせず冷静に状況を確認、判断してから行動に移すと思うよ。」
「なるほど……少なくても私達が闇夜の眷属と知った瞬間こちらの話を聞かずに暴れるような天使でない事は幸いね……」
「すぐに行動に移さずにこっちの状況を確認してから何らかの行動に移す方がレン達からすればある意味そっちの方が厄介でもあるのだけど……ま、その辺はリィンお兄さんに任せるしかないわね。」
リィンの質問に対して考え込みながら答えたレジーニアの推測を聞いたプリネは僅かに安堵の表情を浮かべ、疲れた表情で呟いたレンは意味ありげな笑みを浮かべてリィンに視線を向けた。
「え”。ま、まさかとは思いますがルシエルさんの事については自分が担当しろと……?」
レンに視線を向けられたリィンは表情を引き攣らせながら確認した。
「クスクス、当たり前じゃない。何せリィンお兄さんには”守護天使”がいる上、”女神”もいるんだから少なくてもレン達よりはリィンお兄さんの話にちゃんと耳を傾けてくれるでしょうし……それにリィンお兄さんだったら、お得意の”無自覚タラシ”で”ルシエルお姉さんも落として”リィンお兄さんのハーレムメンバーの一人になる可能性は十分に考えられるもの♪」
「レン、貴女ね………」
(うふふ、彼女の推測、当たる確率は非常に高いでしょうね♪)
(まあ、今までのリィン様を考えれば、そういう推測を考え付いてもおかしくありませんものね……)
(彼女の階級は今のこの身と同じ”能天使”との事ですから……もし、彼女まで我が主と”守護天使契約”を交わせば第5位の”力天使”に”昇格”するでしょうから、そうなった場合この身は彼女とどう付き合えばいいのでしょう……!?)
(そもそもまだ話すらしていない状況でそんな先のことまで心配するのは幾ら何でも早すぎると思うのだけど……まあ、リィンには”私達という実例”があるから、それこそ実際に話をするようになってから僅かな期間でその展開になる事もありえるかもしれないわね……)
レンの答えを聞いたリィンが再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中プリネは呆れた表情で溜
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