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ナイン・レコード
ちいさなしまのおはなし
てんしさまのおはなし
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ーをしている姿がとってもかっこいいお兄ちゃん。
もう1人は……。

「バイバイ、ヒカリ。また逢いましょう?」

強い風が吹く。きゃ、ってヒカリとテイルモンは咄嗟に目を瞑った。
次に目を開けた時、なっちゃんの姿は何処にもなかった。

「………………」

優しい風が、ヒカリの短い髪を撫でつける。
不思議な色をした青空が、ヒカリを見下ろしていた。

『……ヒカリ?』
「……ううん、何でもない。行こう!」

ぼんやりしていたヒカリに声をかけたが、ヒカリは何でもないと首を横に振った。
そして、なっちゃんが指をさした方角に駆け足で向かう。
テイルモンは慌てて追いかけた。
この先に、ヒカリの“大好きな男の子”が待っている。





「……ヒカリ、ごめんなさい。ワタシ、また1つ嘘ついた」

「逢っちゃいけない、って言われてたのは本当だけど、ヒカリには、貴女にだけは逢いたかったの」

「……だって、貴女は、ワタシの──」






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