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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
まだまだあたしは、甘かった。
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ら話は別だ。
いや、もしかしたらいないかもしれない。
でも確かめに行こう。
こうなってしまった世界、家族が生きている方が珍しい。
だから少ない可能性でも行ってみよう。
「…。」
それから少しして、
あたし達が出かけ、近野さんが留守番を任されているときのことである。
「帰ったぜマスター…お?あいつらはどうした?」
「ああ、おかえり森くん。先輩達は…ってまたどうしたのそれ!?」
帰ってきた森長可。
しかし彼は血塗れで帰宅してきたのだ。
出血ではない。もちろん返り血だ。
紫式部のおかげもあってこの辺りにモンスターが出ることは滅多になくなった。
遠出や狩りを任せたわけではない。彼女は森長可には周辺の警備を任せていただけだ
「ああ、なんかうるせぇやつらがいてな。おれを悪魔だのマスターを契約者だの意味わかんねぇこと言いやがってよ。」
「う…うん。」
「この町は悪魔に呪われてるだとか、しまいには俺に消え去れとかよぉ。んで頭に来たんで見せしめに四、五人ブッ殺した。」
「こ、殺したんだ…。」
おそらく壁の外には無惨な死体が転がっているだろうがそんなことはどうでもいい。
「もしかして…。」
近野はビラの下部に書かれている部分、人間同盟の誕生の経緯や活動内容を読んでいく。
「これは…まずい!まずいよ森くん!!」
「あ?なんでだよ?」
「先輩が…ううん、何よりも葵さんが危ない!!このままじゃ葵さんは…紫式部さんは…!!」
「おい!マスター!!」
彼女らに何が起きるのだろうか。
続きを聞こうとしたが近野は外へと出ていく。
「おい!俺にも分かるよう最後まで話せ!」
「ちゃんと読むべきだったんだ!葵さんにもちゃんと読ませるべきだった!!」
そういい、走る近野。
「森くん!行くよ!」
「行くってどこだよ!!」
「人間同盟の建物!正確には先輩と葵さんを追いかける!」
そういい、二人は町の男達に警備を任せると門をくぐって走っていった。
そんな中、風に舞い地面に落ちたのはさっきまで近野が読んでいた人間同盟のビラ。
ぐしゃぐしゃになって多少読みにくいが、そこにはこう書かれていた。
『サーヴァントとは、歴史の偉人を名乗る偽りの悪魔。
彼らは人類の敵であり、また人々を堕落させ魂を己のものとするべく契約を迫ります。
悪魔は危険です。見つけ次第殺しましょう。
契約させられた、通称"マスター"と名乗るものも同等の危険度を持っています。
それらを発見した場合、即刻支部に連れてくることをおすすめします。
悪魔を倒せるのは私達人間同盟。そして契約させられた人間を救うのもまた人間同盟。
私達の世界を取り戻しましょう。
悪魔に負けてはなりません。この世界に蔓延る悪
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