暁 〜小説投稿サイト〜
おっちょこちょいのかよちゃん
64 藤木茂の好きな人
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「神戸に住んでるさりちゃんのお姉さんのゆりちゃんの家に行ってきたんだって」
「それで、どうしたの?」
「ゆりちゃんも異世界の人間と関わってたんだって。そのゆりちゃんの隣に住んでる女の子も異世界の道具を貰って戦った事があったのよ」
「そ、そうだったんだ・・・。そのゆりお姉ちゃんの隣に住んでる女の子ってどんな子なの?」
「高校生よ。隣の健君と同じ年頃よ」
 異世界の敵や日本赤軍の闘いが激化しつつあるとかよ子は感じ取るのであった。
「かよ子、大丈夫よ。その杖があればきっと元の日常が戻るわ」
「うん、そうだよね!」

 笹山は夜、近所の高校生の女子に電話していた。その女子高生は文化祭の準備で日々帰りが遅くなっており、さらにこの時間に外に出ると親に心配されるために躊躇った。
「あの、お姉さん」
『あら、かず子ちゃん、どうしたの?』
「実は文化祭の事なんだけど、私の学校のクラスの子を誘ったんだけど、いいかな?」
『あら、もちろん、いいわよ』
「うん、ありがとう」
『でさ、その子って女子?』
「ううん、男子」
『へえ、かず子ちゃんが男子を誘うなんてね』
「え?でもまあ、誘ったっていうか、私が友達とその話してたら向こうが行きたそうな顔してたから・・・」
『まあ、まあ、二人で楽しみなよ。その子、きっとかず子ちゃんが・・・』
「え?」
『ううん、なんでもない。じゃあね』
「うん、お休みなさい」
 お互い電話を切った。

 一人の大学生が別居中の弟の事を考えながら静岡県の清水市に行く事を画策していた。
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