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死炎使いのヒーローアカデミア
特訓

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出久side

オールマイトから個性を継承してから一週間がたった。
この一週間、いや継承して次の日にはハッキリした事だが、オールマイトは指導者としてはからっきしである。
超が付くほどの感覚派であるオールマイトは、教えるのにも擬音を使うため、ほとんど理解できないのだ。
まあ超直感のお陰で何とかなったけど、隣で聞いていた美琴ちゃんも此には呆れていた。

現状で僕は死ぬ気モードになれば最大約50%の、通常時なら最大約35%の力が出せる状態の為、更なる身体作りの為、急遽日本に来てくれたリボーンさんとコロネロさんからの指示で、あのゴミだらけの海岸を個性無しで掃除したり、ランニングや筋トレの量が増えた。
また個性の追加に伴う戦闘スタイルのアレンジも加えないといけないため、入試迄にやることが増えた感じだ。
まあ勉強の方はリボーンさんから名門大学レベルの内容を叩き込まれた為、そこまで気にしないで良いのが救いである。
まあ予習と復習はしっかりとするんだけど。

そんな僕に触発される形で、美琴ちゃんも新たなと言うより、まえまえから入江おじさんに頼んでいた匣が完成したらしく、それを使った新スタイルを習得中らしい。

「出久、そろそろ休憩終わりだぞ!!コラ!!」

「あ、ごめんなさい!!」

イタリアからリボーンさんと一緒に来てくれていたコロネロさんの言葉に慌てて立ち上がり、コロネロさん特性の軍隊式スパルタ特訓メニューに戻る。




美琴side

私は今、入江さんが開発してくれた訓練用ドローンが放つ、色々な種類の弾丸を新しく作って貰った二丁拳銃の匣兵器と様々な種類の弾丸が入った匣兵器を使い相殺していく。

「良いか?俺たちの様な中・長距離からの攻撃主体の奴は、誰よりも早く周りの状況や、敵味方の識別、誰よりも早く中距離を征する必要がある。その為には広い視野と素早い判断力、的確な射撃スキルが必要だ!!」

「解った…」

リボーンの説明を聞きながら、私は必死に飛び回る弾丸を撃ち落としていく。

「戦闘はいかに相手を自身の得意なスタイルに引き摺り込むかだ。美琴は俺に似て、中距離戦が主体だが、格闘もこなせるからな。その分、メニューは厳しいが一皮剥けたらかなり強くなるのを約束してやる。」

「ありがとう…」

リボーンの明言は今まで嘘が無かった為、全幅の信頼を寄せながら、休憩を挟みつつ特訓を続けるのだった。





そして其を見ていたオールマイトは

「あれ?これ私、いらなくない?」

と思ったそうだ。
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