ターン29 雷鳴瞬く太古の鼓動
[10/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ことで1ターンの間のみその名前と効果をコピーし、さらに俺のモンスターに貫通能力を与える。ペルソナ・チェンジ……アルティメットコンダクター・ヴェノム!」
スターヴ・ヴェノムが植物の蔦のようなその長い尾をシュルシュルと伸ばし、究極伝導恐獣の体を締め付ける。強靭な太古の覇者の体はその程度の衝撃では揺らぎすらしないが、スターヴ・ヴェノムの狙いは最初から締めあげることでの攻撃ではない。ドクンドクンと脈動するたびに、細長い尾を通って究極伝導恐獣の体を構成する遺伝子情報が竜の体へと流れていく。その手に握られた1枚の仮面が、コピーした情報をもとに徐々に眼前の究極伝導恐獣の顔を模したものに変化していく。
「ああ、危ない!」
警告の声に反応し、ようやく動いた恐獣が力技でスターヴ・ヴェノムの尾を振り払う。しかし時すでに遅し、仮面にはくっきりと恐獣の顔が映し出されていた。そしてそれを、自身の顔に上から当てはめる。
覇王眷竜スターヴ・ヴェノム→究極伝導恐獣
「スターヴ・ヴェノムの効果を発動。俺の手札か場のモンスター1体を破壊し、相手フィールドに存在するすべてのモンスターを裏側守備表示にする……だったかな?動けないモンスターに用はない、ビッグ・スターを破壊する」
スターヴ・ヴェノムの尾がまたもしなり、自身の隣に置かれたままの裏側のカードを一瞥すらせず真上から刺し貫く。1瞬だけ心臓の位置を貫かれて痙攣するビッグ・スターの姿が浮かび上がるも、すぐにそれも消えていった。
アーティファクト・モラルタ 攻2100→???
超雷龍−サンダー・ドラゴン 攻2600→???
縄張恐竜 守2000→???
究極伝導恐獣 攻3500→???
「ああ!」
呆然と手を伸ばす前で、4体ものモンスターが崩れ落ちて消えていく。それは兜のエースである究極伝導恐獣も例外ではなく、残ったのはセキュア・ガードナーと裏側に置かれた4枚のカードのみ。
「リンクモンスターのセキュア・ガードナーはこの効果を当然受け付けない……もっとも、よかったとはとてもじゃないが言えないだろうがな。さらに究極伝導恐獣は、相手モンスター全てに1回ずつの攻撃ができる。まずはセキュア・ガードナーに攻撃!」
「くっ……セキュア・ガードナーの効果発動!私が受けるダメージは、1ターンに1度だけ0になる!」
覇王眷竜スターヴ・ヴェノム 攻2800→セキュア・ガードナー 攻1000(破壊)
「だが、それだけだ。続けてアーティファクト・モラルタに攻撃、そしてこの瞬間に究極伝導恐獣のもう1つの効果を発動!このカードが守備モンスターを攻撃するダメージステップ開始時に相手に1000のダメージを与え、その相手モンスターを墓地へと送る」
スターヴ・ヴェノムが仮面の奥の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ