ターン29 雷鳴瞬く太古の鼓動
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ーティファクト・モラルタ!」
アーティファクト・モラルタ 攻2100
突如として空中から現れ机に突き刺さった大剣を、青白い人型のオーラが掴み引き抜く。そのままに手にした刃をひと振りすると、そこから放たれた衝撃波が鳥居の左右に立ち上った光の柱のうち片方に飛んでいき激突、小規模な爆発を起こした。
「相手ターンにモラルタが特殊召喚されたとき、フィールドのカード1枚を破壊できる。私が選ぶのは、ライトPゾーンのデビル・ヒールだ」
「問題ないな。スケール3の魔界劇団−エキストラを、空いたライトPゾーンにセッティング」
「他にも下のスケールが存在したか……だが今私が破壊したデビル・ヒールは、モンスターとしてはレベル8。スケール3のエキストラとスケール8のファンキー・コメディアンの組み合わせでは、もはやペンデュラム召喚は不可能なはずだ」
冷静な指摘は正しい、しかし依然として冷徹な表情は崩れない。残る手札3枚が、叩きつけるようにフィールドに置かれた。
「これでレベル4から7のモンスターが召喚可能……ペンデュラム召喚!」
魔界劇団−プリティ・ヒロイン 攻1500
魔界劇団−ビッグ・スター 攻2500
魔界劇団−ティンクル・リトルスター 攻1000
3体のモンスターの同時召喚、そしてその中央には彼のエースモンスターたるビッグ・スターの姿。しかしその輝きを増すための口上が鳥居の口から発せられることは、ない。
「やはり、変わってしまったのか……?その召喚成功時、究極伝導恐獣の効果を発動!私の手札のモンスター、ベビケラサウルスを破壊することで相手モンスター全てを裏側守備表示にする!」
究極伝導恐獣がその首をもたげ、大きく吠えた。ビリビリと大気を震わせるその咆哮は、ただそれだけで書斎に破壊の嵐をもたらす。背後ではかなりの重量があったはずの本棚が倒れ、天井では照明のほぼ半分がその大音量に共鳴して爆ぜた。壁紙はめくれ、机の上のペン立ては軽々と吹き飛ばされ……しかし、そんなことに構っている余裕はどちらにもない。3体の魔界劇団もその衝撃に耐えきれず、そのソリッドビジョンがぶれて消えていく。
魔界劇団−プリティ・ヒロイン 攻1500→???
魔界劇団−ビッグ・スター 攻2500→???
魔界劇団−ティンクル・リトルスター 攻1000→???
「そして、破壊されたベビケラサウルスの効果を発動。このカードが効果によって破壊された時、私のデッキからレベル4以下の恐竜族モンスター1体を特殊召喚できる」
デッキを広げ、必死に思案する。これで3体の魔界劇団の動きは封じ込めた……だが、それだけではまだ安心できない。ここは普段ならば万能サーチャーである魂喰いオヴィラプターをリクルートし、さらにその効果で幻創
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