暁 〜小説投稿サイト〜
おっちょこちょいのかよちゃん
63 文化祭招待大作戦
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るんだよね〜、たこ焼きとか焼きそばとか、かき氷とか色々食べたいなあ〜」
 食べ物の事しか頭にないまる子に少し呆然とするかよ子、たまえ、とし子であった。そしてかよ子は本当の目的を思い出した。自分の好きな男子は今大野といる。
(よし、頑張ろう!!)
 かよ子は杉山と大野の所に行った。
「あ、あの、杉山君、大野君・・・!!」
「山田あ?一体どうしたんだよ?」
「実はね、私の隣の家に住んでいるお兄ちゃんが通ってる学校で文化祭があるんだ。よかったら一緒に行かない?」
「文化祭か・・・。面白そうだな、ちょっと行ってみようぜ、大野!」
「おう!」
「ありがとう、実はね、サッカーのゲームができる所もあるんだよ!」
「そっか、それならますます楽しみだな!!」
「うん、ありがとう!!」
「いや、いや、誘ってくれてサンキューな!」
(杉山君・・・!!)
 かよ子は作戦が成功してホッとなった。

 そして冬田はその様子を盗み見していた。
(山田さあん、一体大野君に何を誘ってたのお!?)
 冬田は慌ててかよ子の所に向かう。
「や、山田さあん!」
「え、ふ、冬田さん!!?」
「さっき、大野君達と何を話してたのお!?」
「ああ、その、高校の文化祭に誘ったんだよ・・・」
「ど、どこの高校の文化祭なのお!?」
 冬田は迫る。
「あ、ウチの隣の家に住んでるお兄ちゃんが通ってる学校・・・」
「ええ!。私も行きたあい!!」
「わ、分かったよ、いいよ・・・」
 かよ子はその高校の住所を教えた。大野の事になると手が付けられなくなる冬田であった。

 三河口の通う高校のクラスでは、通常の授業の後、準備の続きに取り掛かっていた。こちらでは看板作りの班が看板用に使用するダンボール・模造紙を調達していた。
「よし、これでダンボールに文字を書いた模造紙を張り付ければいいな」
「色どうしようか?」
「こんな感じで行こう」
 早速模造紙に文字を書く作業に取り掛かった。
 一方、北勢田や濃藤など売り込みの班は学校を出てどこでコンロなどを用意できるか店を探していた。そこでガスコンロをレンタル可能な店を見つけた。
「よし、ここで頼むか」
 そして調理する班。から揚げや焼き鳥に使用する鶏肉をどの店から仕入れるか考えていた。
「どこの店に肉屋があるかな?」
「ちょっと探してみよう」
 一部は商店街へ、さらにほかの一部は味付けなどを検討した。三河口と奏子は店探しに回っていた。
「ここだけでも肉屋が何軒もあるね」
「せっかくだから一つの店に一遍に頼んでもお店の人が困るだろうから、焼き鳥用の肉とから揚げ用の肉で店を分けよう。そうすれば仕入れる人も大変じゃなくなると思うよ」
「うん、そうだね」
 奏子は三河口の案に乗った。同行していた者も異議はな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ