ちいさなしまのおはなし
ムゲンマウンテン
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さ。
少々ごわついた毛の触感に、助かったのだと安堵したと同時に、上空を睨みつける。
イッカクモンのすぐそばまで高度を下げていたユニモンに、イッカクモンは鋭い角が生えた頭部で頭突きをお見舞いしてやった。
取るに足らないと思っていた成長期が突如として成熟期に進化したことに驚いていたユニモンは、その頭突きをまともに食らって空中に飛ばされた。
だが途中で何とか踏ん張り、エネルギー弾をお返ししてやる。
それを難なく躱したイッカクモンは、頭部の角をユニモンに向けた。
『ハープーンバルカン!!』
まるでロケットのように火を吹きながら発射された角は、真っすぐユニモンに向かっていったが、それを嘲笑うかのようにユニモンはフラフラと避けてしまう。
悔しそうに顔を歪めた丈だったが、イッカクモンはにやりと笑った。
飛んで行った角が真っ二つに割れ、中から更にミサイルが出てきて、先ほどよりも早いスピードでユニモンに向かって飛んで行ったのである。
完全に油断していたユニモンは、背後からミサイルを何発も食らって、白煙を上げながら落ちていった。
同時に、背中に突き刺さっていた歯車が抜けて、細かい粒子になって消滅した。
闇をまとった黒い歯車が外れたことにより、邪悪に染まっていたユニモンの心は正気を取り戻し、慌ててその場から飛び去って行った。
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