第四部
知らぬが華 4
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そこから何かが紫闇にぶつかる。
触れたと同時に紫闇が吹き飛ぶ。
森の木々を直線コースで次々とへし折りながら、しまいには廃ビルの壁を砕いて向こう側まで貫通してしまった。
【音隼】による魔晄の翼を使い空中で体勢を立て直した紫闇は直ぐに雷鳴光翼の翼と手甲を展開し、自分が飛んできた方に向かって反撃。
ビルを倒壊させる程の光を両手で放つ。
しかし紫闇を追いかけてきた斗浪の姿は無く、何時の間にか背後に有った。
彼女は紫闇の背中に回し蹴りを入れ数十メートルの高さから落としクレーターを作る。
「そろそろ限界ですか?」
着地した斗浪の声が掛かると紫闇はゆっくり立ち上がり雰囲気を一変させた。
その周囲には黒い球体が数個浮かぶ。
(ここに来て新しい能力とは……。なんて都合良く覚醒するんでしょうか)
紫闇が黒い球体に攻撃。
すると斗浪の近くにも黒い球体。
そこから紫闇の手足が飛び出す。
しかし斗浪に触れる寸前で止まる。
「なるほど。『ワープゲート』ですか。空間同士を繋げる能力。慣れれば球体を大きくして全身を移動させらますね」
斗浪は紫闇と同じ【龍帝学園】で生徒会長をしている《島崎向子》の能力を知っているので特に驚くことは無い。
同系統の能力でも彼女の方が上だ。
もう紫闇と戦う必要は無いだろう。
「どうせ正気に戻ったら覚えていないので、少し私の能力を見せましょう。今まで貴方の攻撃を無傷で済ませたものも有りますよ」
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