第七幕その八
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「尚更健康的なお食事に思えるし」
「ですから皆さんどうぞ」
「サラダも召し上がって下さい」
「そちらも」
「そうさせてもらいます」
是非にというのです、そしてです。
皆で果物もお野菜もパンも乳製品も楽しみます、その中でリンキティンク王はこんなことを言いました。
「お肉やお魚がなくてもよいのう」
「あれっ、王様そうしたものは」
「大好きではないがな」
それでもとです、リンキティンク王は女王に答えました。
「食べはするぞ」
「そうですか」
「好きなものはやはりな」
「甘いものですね」
「それであるが」
それでもというのです。
「食べない訳ではない」
「そうなのですね」
「しかし君達はか」
「牛乳や乳製品は大好きですが」
「お肉やお魚はか」
「食べないです」
「つまりベジタリアンじゃな」
リンキティンク王はフェアリーの人達をそうした人達と理解しました。
「そうじゃな」
「はい、私達はそうです」
「左様じゃな」
「スープもお肉やお魚からは」
「ダシを取らぬか」
「そうしています」
そうした食べものもというのです。
「例えば日本のお味噌汁ですが」
「あっ、お味噌汁も召し上がられますか」
ナターシャはそのお話にお顔を向けました。
「それでダシも」
「椎茸からね」
「取っていますか」
「そうして食べていますし。中華料理でもスープも」
「お野菜とかからですか」
「取っています」
そうしているというのです。
「動物からは取りません」
「となると」
ケーキは女王のお話を聞いて言いました。
「豚骨や鳥ガラも」
「使わないです」
「そうですよね」
「ですからラーメンも」
このお料理のスープもというのです。
「ダシはです」
「椎茸とかからですね」
「人参や玉葱も入れて」
「何か随分あっさりした感じになりそうですね」
「ラードも使いません」
脂もそうしているというのです。
「ですから皆さんの思われるラーメンとはです」
「また違いますか」
「味も」
「そうですね、椎茸や茸だけのダシとなりますと」
「ですがその味がです」
「フェアリーの皆さんにとってはですね」
「とても美味しく感じます」
女王は苺を両手に持ってお口の中に入れつつにこにことしてお話します、そうして食べるのでした。
「他にはおうどんも食べています」
「パスタもですか?」
ナターシャはそちらはどうかと尋ねました。
「召し上がられますか」
「はい、スパゲティもマカロニも」
「そうですか」
「フェットチーネも」
それもというのです。
「ペンネも。パスタはどれもです」
「フェアリーの皆さんはお好きですか」
「ミートソースやペスカトーレは食べないですが」
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