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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
学校脱出
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違ってない。で、その“剄”を使って“鋼糸”を操ってたんですよ」
「その“鋼糸”ってやつを私達に見せてくれないか?」
「え? 目の前にありますけど?」
麗達は周りを見渡すが、怪訝そうな表情を見せる。
「なんもないわよ?」
「ああ、すまん。つい癖で、消してるんだった。発光させるからちょっと待ってくれ」
俺は見えるように剄を流し込んだ。
すると、職員室が黄金に包まれた。
「こ、これが………キミの言う“鋼糸”かね?」
「そうですよ。ちなみにたった一本でも鋼鉄の壁を簡単に裁断出来ますんで、触れない方がいいですよ。人間の首を斬るなんて豆腐を斬るようにサクッ!といけますから。しかも伸縮自在で知覚機能もあるんでこの状況下では便利だと思いますけど?」
「どこまで伸ばすことが出来るんだ、それ?」
「さぁ?」
「さぁって、アンタ舐めてんの!?」
「そう、甲高い声を出すなよ、高城。やろうと思えば、床主市全体を囲むことぐらい出来ると思うが、メンドイんでやりたくねぇな。まぁ、あくまで基準として50km圏内なら簡単に伸ばせるな」
それを聞いて、皆は愕然としてる。
そりゃそーだ。俺一人で<奴等>を駆逐出来る状態だしな。
でも、釘刺しておかないと。
「あ、でも、反動として三日間はまともに動かせなくなるんで、気を付けた方がいいぞ? 時折り、休むことが出来るなら、反動の方はないがな」
「なんでそんな風になるんだ?」
「孝、あのな、特殊な人間って言ってもな、俺も食事とかしないとマズイだろーが」
これを聞いた六人は、何かを納得したような表情をしていた。
オイコラ、なんだその表情は?
「ちょっと今、俺の事を軽く化物扱いしたろ?」
「「「「なんのことやら?」」」」
「よし、喧嘩売ってんだな? 表出ろ、<奴等>諸共潰してやっから」
咄嗟に視線を外したのは麗、孝、先程合流した高城と平野だった。
毒島先輩と鞠川先生は素で納得しているかのように見えたので除外した。
孝は何か話題をずらそうとして、おもむろにテレビを付けて、ニュース番組のチャンネルを付けた。
『――――ここで中継に回してみましょう。伊藤さん?』
『はい、現場の伊藤です。現在、警察関係者の方たちが対応してますが………あ、ちょっと待ってください。え、いや、いやぁぁぁああああああっっーーーー!! ……ザァァァァァ』
『……これからはスタジオだけでニュースの方を逐一ご報告します』
そして、テレビを消した。
「イイ感じにカオスになってきたな」
「どこがよ!? むしろ最悪じゃない!! 報道ですら目の前の事態に目を背けているのよ、真実を教えず、嘘の情報ばっか教えて………」
「だが、人が人を喰うなんて情
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