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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
学校脱出
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「…………ゴメン」
「別にいいさ。誰だってこんな状況下だ。狂いたくもなる」


真紅狼は子供をあやすかのように麗を説き伏せた。


「ねぇ、これからどうするの?」
「まぁ、駐車場に俺の車があるなら、それに乗っていきたかったんだが………。無い物をねだってもしょうがない。だから、学園駐車場で動かせるのがあればそれに乗って脱出ってのもアリだが、まずは生存者がいるかもしれないし、それの探索及び脱出だな」
「「真紅狼って運転出来んの?!」」
「なんで、そんなところで驚くんだよ?」
「「いやだって………」」


誰だって驚くと思う。
まだ17歳なのに、車を持ってること自体何かがおかしい。


「真紅狼の車の車種は?」
「BMWのX3。色は黒」
「………もしかして、真紅狼ってお金持ち?」
「まぁ、それに近いかな? “蛇の道は蛇”っていうだろ? そんな感じだからあまり聞くな」


あぁ、なるほど、そういうこと。


「それじゃあ、一息付いたら、生存者を捜索しつつ駐車場に向かおう」
「おう」
「ええ」


僕たちは、身支度を整えた後、学校を脱出することに決めた。
〜小室side out〜


〜真紅狼side〜
俺達は取り敢えずバリケードで突っ掛かっている<奴等>にバリケードごと蹴り飛ばした。


「オラァ!」


ガッシャン!!
グチャチャチャ………!!!


蹴り飛ばして、テーブルをサーフィンの板代わりにして滑り降りた。
その際に下敷きになった<奴等>は圧殺され、血溜まりを創っていた。
おお、グロい。
孝達も足元見ながら階段を下りてきた後、屋上の入り口まで見通した。
屋上には、多数の<奴等>がこちらに向かって来る。


「孝、麗、覚悟はいいな? アレはもう“人”じゃねぇ、“モノ”と思って容赦なく(ころ)せ!!」
「ああ!」
「ええ!」
「そんじゃ、行くぞ!!」


俺達は進行に邪魔する奴らだけ叩き潰しながら進み、途中で校医の鞠川静香校医と三年の剣道部主将、毒島冴子先輩と合流した。


「生存者は二人ですか?」
「ああ。キミは?」
「二年の蒼騎真紅狼です」
「同じく宮本麗です」
「小室孝です」
「ああ、自己紹介有難う。私は三年の毒島冴子だ。こちらは皆も世話になってる鞠川校医だが、知ってるからいいかな」
「先輩達は、これからどこへ?」
「鞠川校医の車のキーが職員室にあるらしくてな、職員室に取りに行く最中だが、着いてくるかい?」
「奇遇ですね、俺達も動かせる車があるならそれに乗って脱出しようかと思ってたんですよ」


孝が俺の代わりに毒島先輩と話す。
俺は周囲の気配を探る。
こういう時って常に周囲を探っていた方が、生き残り
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