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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
学校脱出
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ことを信じていた為か、俺を止めようと動くがそれを孝が引きとめた。
「お前の決意は素晴らしい。故に俺も最高の
業
(
わざ
)
でお前を送ってやろう」
俺は天高く短刀を掲げた。
「――――――――――――極死」
短刀を相手の首元に腕を撓らせながら、投げつけて俺は永の頭に手を置いて…………………………。
「―――――――――――――七夜!!」
永の首を捩じ斬った。
その時、捩じ斬る瞬間、永の口から「麗を頼む」という言葉を聞きとった。
「受け取れよ、永。アンタへの手向けの花(・)」
麗は永の姿を見て、崩れ落ちていた。
俺は捩じ斬った首を胴体の元に戻してやり、近くにあったタオル被せてやった。
さて、これからメンバーの回収にまわんねぇとなぁ。
〜真紅狼side out〜
〜孝side〜
真紅狼が永を殺した時に、聞こえた言葉……………。
『受け取れよ、永。アンタへの手向けの花(・)』
その“手向けの花”の意味はおそらく、『人として殺した』という意味なのだと俺は感じ取った。
「麗、大丈夫か?」
「・・・・・・・・・・・・」
返答がない。
そっとしておくべきか。
真紅狼の元に向かい、今後の予定について相談した。
「真紅狼」
「おう、なんだ? 孝」
「今後どうすんだ?」
「取り敢えず、まだ生き残りが居るかもしれないから、助け出して脱出ってところぐらいだな」
真紅狼は下の様子を覗きながら、話す。
俺は疑問に思っていた事を一つ尋ねる。
「真紅狼、お前はこの事態を予測していたんじゃないだろうな?」
「どうしてそう思う?」
「お前が最初に言った言葉……………『最大級の災厄』ってのはまさしくコレの事だ」
「お前も見ただろうが、教師の腕を噛み千切った所を。その状況を見て、考えられる未来を何本か見立てたら、これに行きあたったんだよ。だいたいな、人が人の肉を噛み千切る時点で異常事態だろ?」
確かに、誰がどう見ても異常事態には違いない。
「………だからって、永を殺さなくてもいいじゃない! もしかしたら、治るかも………「なら、お前はあのまま永を化物にさせたかったのか?」………うっ!」
麗が口を開き、真紅狼を責めようとしたが真紅狼はそれ以上の事実で麗の口を黙らせた。
「永をあのままにして、そこで人を喰らうような化物にしたかったのか? 俺だったら、友として、人としてあそこで命を断ってやった方がまだアイツの意志を無駄にせずに出来たがな。麗、お前はそれすら無駄にさせるつもりか?」
「そ、それは……………」
「それじゃあ、アイツが浮かばれないだろうが。アイツの決意ある死を無駄にするな」
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