第97話
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いるのであって、貴女が邪推しているような事は一切ありません!」
レジーニアの推測に対してユリーシャは必死な様子で反論し
「あら〜?でも、ユリーシャがご主人様の絶倫と経験豊富なテクニックに骨抜きにされたのは事実じゃない♪」
「貴女もこんな時に悪乗りしないでください!」
更にレジーニアの推測に悪乗りしてからかいの表情で指摘してきたベルフェゴールに対してもユリーシャは顔に青筋を立ててベルフェゴールを睨んで反論した。
「ほう、そちらの睡魔は”魔神”なのか。道理で睡魔が持つにしてはありえない莫大な魔力が感じられる訳だ。しかも”守護天使契約”を交わしている人間がその”魔神”とも契約を交わしているなんて、その人形達の事といい、君はあたしにとって知的好奇心の塊のようだね。――――――それじゃあ約束通り、君達の事を教えてもらおうじゃないか。」
一方ユリーシャの話を聞いてベルフェゴールを魔神だと知ったレジーニアは目を丸くした後エリゼやエリスと共にそれぞれの機体から現れたリィンを意味ありげな笑みを浮かべて見つめて声をかけ、レジーニアの言葉を聞いたリィン達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「え、えっと……今は軍事作戦中ですので、それについては作戦終了後に落ち着いた場所で説明させてもらいますので、申し訳ありませんが本作戦が終了するまでこの場で待機していてください。――――――それじゃあまずはこの拠点の責任者の部屋であるあの奥の部屋に突入するぞ。」
「おおっ!!」
我に返ったリィンは苦笑しながら答えた後気を取り直して号令をかけて仲間達と共に奥の部屋に突入した。
「誰もいませんね……」
「この拠点内で”紫の騎神”を保管していた場所は恐らく先程の大部屋であった事を考えると、既に猟兵王達はわたし達の襲撃を知った後撤退したのでは?」
「ああ……ノーザンブリアでの戦いの傷がまだ残っていただろうから、反撃ではなく撤退を優先したんだろうな……」
部屋を見回して呟いたエリゼの言葉に続くようにアルティナは自身の推測を口にし、アルティナの推測にリィンは頷いた。
「……―――!どうやらユリーシャさんが先程仰っていた”拠点内の天使族”はこちらにいらっしゃったようですわね。」
「え……―――!あ………」
その時周囲を見回して満身創痍の状態で倒れている天使を見つけたミュゼは真剣な表情で答え、ミュゼの言葉を聞いたエリスがミュゼが視線を向けている方向へと見つめて倒れている天使を見つけると呆けた表情を浮かべた。そしてリィン達はすぐに倒れている天使に駆け寄った。
「息はまだある……ユリーシャ、治癒魔術をこちらの天使に!エリゼとエリスも手伝ってくれ!ミュゼとアルティナは手分けして各部隊
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