始まりから夏休みまで
☆僕はおかしくなんてない話
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「葛飾…北斎?」
2018年になったばかりの頃。
友達を家に呼んで年越しした後のことだ。
「どうした葛城?」
「うん。今ピックアップされてる子なんだけど…かわいいなって。」
友作くんが僕のスマホを覗き込む。
映っているのは無論FGO。
そしてニューイヤーピックアップと書かれたガチャの画面には葛飾北斎。
それが僕の、彼女とのはじめての出会いだった。
「欲しいかも…!」
生憎、僕のカルデアには星5なんてものはいない。
課金はしないスタンスでやっているからかもしれないが、ともかく僕は運が無い男だった。
しかし彼女は僕に課金させた、
このときの僕はそれほどまでに欲しかったんだ。
コンビニまで駆け、あるだけのお金でカードを買ってガチャを回す。
当然最初は中々出なかった。
でも
『葛飾北斎。しがない画工サ…。』
「来た…やっと来てくれた…!」
どれくらい課金しただろうか。
溜めていた分も、バイトで稼いだお金も、今月の食費はどうするんだというくらいに課金したことは覚えている。
ともかく僕はあらゆるものを犠牲にして、北斎を手に入れたんだ。
それから次いつピックアップが来るかわからないので、宝具レベルがマックスになるまでやった。
そして素材や種火、フォウ君や聖杯はいくらでも余っている。
あっという間に僕の北斎ちゃんは、全てがカンストした究極の北斎ちゃんになったんだ。
当然、絆も10にした。
僕にとって北斎ちゃんはそれくらい大事だったし、すごく可愛かった。
大事な大事な北斎ちゃん。
でも、本人は僕以上に
僕のことを病的なまでに愛していたんだ。
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