第七幕その一
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第七幕 お誕生日への用意
アン王女とナターシャ達五人、リンキティンク王にボボ王子そしてケーキ達はフェアリーのヨシノ女王のお誕生日の用意を進めていました。
その中でアンは林檎を駕篭に入れつつ一緒にいる妖精達に尋ねました。
「貴女達女王様とはね」
「はい、何でしょうか」
「一体」
「何かありますか?」
「女王様とは臣下と家臣っていうかは」
そうした間柄よりもというのです。
「お友達みたいね」
「そうした関係ですね」
「そう見えますね」
「ええ、女王様と大臣達というよりは」
むしろというのです。
「お友達同士ね」
「そう言われると」
マユが答えました。
「そうですね」
「そうよね、私達ずっと一緒にいて」
アイリはそのマユに応えました。
「遊んだり食べたり飲んだり」
「歌ったり踊ったりね」
今度はミナミが言いました。
「そうしてるしね」
「作詞も作曲も七人でするし」
ナナミも言います。
「寝る時も一緒だし」
「そう思うと」
カヤも言いました。
「私達本当にね」
「お友達ね、もっと言えば」
ミユが言うにはです。
「姉妹みたいな関係ね」
「そうね、凄く仲がいいし」
それにとです、王女は今手にした林檎の赤さに惚れ惚れとしながら言いました。
「あのお友達か姉妹ね」
「本当にそうですね」
「言われてみますと」
「私達七人はそうですね」
「主従というよりは」
「お友達ですね」
「そうした間柄ですね」
マユ達七人もこう言いました。
「そしてそれがです」
「凄くいいんです」
「もういつも一緒にいて何かをしていく」
「そのことが凄く楽しくって」
「私達いつも一緒にいて」
「何でもしています」
「いいことね、私の国はね」
王女は今度は自分のお国のお話をしました。
「小さな村でね」
「そう言われてましたね」
「皆が家族みたいで」
「仲良く暮らしているって」
「いつも仲良く」
「もう国の皆が家族みたいなの」
王族以外の人達ともそうした間柄だというのです。
「平和で仲良く暮らしてるわ」
「そうなんですね」
「アン王女のお国も」
「凄く楽しい国なんですね」
「そうなの、ただ私はこうした娘でしょ」
くすりと笑て自分のお話もしました。
「お転婆で。だからこうしてね」
「冒険にもですか」
「出られますか」
「今みたいに」
「そうもしてるわ」
こうフェアリーの七人にお話します。
「時々ね」
「そうなんですね」
「それで楽しまれてるんですね」
「今みたいに」
「そうなの、これがまたね」
本当にという言葉でした。
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