【 結 】
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締め先輩たちに並ぶ。すかさず ゆかり が後方から弓を引き、援護に入った。
真田の電撃攻撃と美鶴の氷結攻撃。
対してオイジェスから放たれる攻撃を『彼』がペルソナのスキルで防ぐ。
その合間を縫って ゆかり がイシスを呼び出し疾風攻撃を行う。
連携の取れたフォーメーション。それぞれに進化したペルソナの強烈な攻撃が立て続けに繰り出される。
しかし相手は打たれ強かった。
特に電撃には耐性があるらしく、真田には不利な相手であった。
一方、疾風攻撃と物理攻撃は効果があるようだった。真田は物理攻撃主体に切り替えた。
激しい攻防が続く。力が拮抗し、長期戦の様相を呈してきた。
しかし、一瞬のスキをついて、ガルダインを繰り出す ゆかり に向けて電撃が走った。
もろに食らった ゆかり が昏倒する。
「ゆかり!」美鶴が叫んだ。
すかさずカバーに入った『彼』がタナトスを呼び出す。
さらに3人での攻防が続けられるが、ゆかり が欠けた状態では『彼』が補助と回復に回らざるを得ず、次第に防戦一方となっていった。
そしてついに敵の強力な攻撃に美鶴も倒れ、さらに真田も膝をついた。
戦いは、敵の攻撃を『彼』一人で食い止めるという苦しい展開となった。
その戦いの背後で、両手を床に付けて体を支えた状態のまま、モルガナは自問していた。
「ワガハイが・・・何者でもない? ワガハイの存在に意味が無い? ただこいつらを罠にかけるための案内役? そんなこと・・・。」
存在意義を否定され、自分を見失いそうになる。
『本当にそれでいいのか? 誰かにそう言われたら、それで納得できるのか?』
ふいに頭の中で何かがモルガナに語りかけてきた。
「冗談じゃない。ワガハイがそれだけの存在であって堪るものか。」
モルガナは歯を食いしばり反論した。
「自分が何者かになろうとしている限り、可能性は無限大だ。存在に意味が無いなどとは絶対に言わせない。」
顔を上げ皆の激しい戦いを見つめる。彼らの戦う姿にモルガナは気を奮い立たせた。
「ワガハイだってこいつらのように自分の意思で立てる。ワガハイだって戦える。誰が何と言おうとワガハイはワガハイだ。」
『よかろう。その言葉を待っていた。』
何者かの声とともに、モルガナの目の周りを覆うように仮面が現れた。
同時に引き裂かれるような苦痛が押し寄せてくる。その苦痛の中心に仮面があった。耐えきれずに両手で仮面をつかむ。
『それでは契約だ。我が力を存分に使うが良い。』
「うあああああ。」
モルガナは叫び声を上げながらその仮面を力いっぱい引きはがした。
引きはがされた仮面は形を変え、モルガナの前にマスクとマントの剣士となって現れる。
『お前の存在を決めるのは他者ではない。己を信じることこそが己を己たらしめる。
我は汝、汝は我。己が信ず
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