第3章(原作3巻) 可能性の道標(アウトレンジ)
第23弾 闇夜の誘い(クロス・レンジ)
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ーん?」
「何故そこまで疑う」
「1回はぐらかしたからに決まってるじゃない?」
そう答える凛音。
なんか知らんが、今の一言スゲェ刺さったんだが?
「普通に考えて、武偵が仕事話を漏らしたりはしないだろ……」
俺の言葉を聞いた3人は少し考え込んだ後、同時に口を開く。
「「「確かに」」」
「分かってもらえたようで幸いです……」
そう返した俺は立ち上がるが……正座による足の痺れが来ており、バランスを崩す。
「アウッ……」
顔面からフローリングに突っ込んだ俺は体を転がし仰向けになる。
そして、ゆっくりと目蓋を開く。
「シュウ君、大丈夫?」
「……ッ!」
心配そうにするマキの手前、反転している俺の視界には、3人の絶対領域内が見えていた。
慌てて目を閉じた俺は、マット運動の『ゆりかご』の要領で体を起こす。
「な、なんなの……?」
そんな俺の様子を見た凛音が引きながら問いかけてくる。
「なんでも……ない」
頭を抱えながら返答する俺。
そしてそのまま、自室へと向けて歩き出す。
「ちょっと、どこに行くの?」
「部屋……やることがあるから少し篭らせて……それが終わったら、夕飯作るから」
そう返した俺は、部屋に入り扉を閉める。
「はぁ……」
今の一連の流れにより疲れがどっと現れた俺は、扉に背を預けへたり込む。
なんて日だ。強襲科では見せ物にされるわ、理子の奴に窃盗……的なの手伝うことにさせられるわ、果てには見たくもない女子の下着……しかも俺が知る限り1番やばい3人。
災難だよね?
しかも最後のに至っては、俺じゃなくてキンジの専売だし。
「……っと、とりあえずやることだけやるか」
切り替えた俺は、立ち上がり机へと向かう。
「何するの?」
「とりあえず、潜入先の情報抽出したいから理子に連絡かな……」
……ん?
俺は今誰と会話してるんだ?
疑問に思った俺は首のみを動かして、声の下方向を向く。
「……ッ」
驚いた俺は無言のまま壁際まで飛び退く。
そんな俺の視線の先には、ベッドに腰をかけるマキの姿があった。
「え、ん、マキさん……? どっから入ってきた……まさか天井裏から?」
「うん」
コクリと頷くマキ。
いやだから、『うん』じゃないんですよ。
「な、何の用だ……」
「シュウ君、さっき何か隠し事してるんじゃないかなと思って、ね」
どうして俺の周りの女子というものはここまで鋭いんだか……。
「何も。さっき話したことで全部だよ」
マキに背を向けた俺は机の椅子を引き、そこに腰をかけPCを起動する。
すると、俺の背
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