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曇天に哭く修羅
第四部
知らぬが華 2
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能力を使わないと防げないネ」


普通ならここで終わりなのだが。


「おっ、まだ戦るみたいだ」


セリーヌの視線が地面を濡らす紫闇の血が浮き上がった場面を捉える。

赤い筋は紫闇の肩口に有る切断面と切り落とされた腕の切断面を繋ぎ、そのまま釣り竿のように引き上げて切断面同士をくっ付けた。

更に傷口まで消え、指が動き出す。


「失った血は戻らないし、ダメージが回復するわけでもないですが、傷自体は『結果』を消滅させられる、ということですか」


斗浪の分析通り。

【融解】は攻防の能力で回復できない。

しかし概念を溶かして傷口を塞ぐくらいの芸当は可能な能力だった。


「セリーヌさん。退がって下さい。あとは私だけでやりますから」

「では御言葉に甘えて」


セリーヌはレイア達の元へ跳んだ。

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