第六幕その八
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「お肉やお魚は」
「殆ど召し上がられないんですね」
「そうなんです」
「本当に菜食主義なんですね」
「基本は。ただ」
「ただ?」
「他の人に強制はしないです」
菜食主義、それをというのです。
「あくまで私達の好き嫌いなので」
「だからですか」
「それは無理強いしないで」
それでというのです。
「私達で楽しんでいます」
「そうされていますか」
「はい、そして」
「そして?」
「お茶も好きで」
それにというのです。
「よく飲んでいます」
「お茶もですか」
「紅茶もお抹茶も烏龍茶も」
「コーヒーはどうかしら」
「コーヒーも飲みます」
女王はケーキに笑顔で答えました。
「ミルクにお砂糖をたっぷりと入れて」
「甘くしてですね」
「うんと」
そうしてというのです。
「そうしています」
「そうですか」
「はい、ただ」
「ただ?」
「私達は甘いものが大好きなので」
女王は蜂蜜をたっぷりとかけたチーズを食べつつお話しました。
「そうでないとです」
「コーヒーもですか」
「飲めないです、コーヒーはそのままですと」
所謂ストレートでは、というのです。
「あまり」
「そうですか」
「どうしても」
「そうしたこともありますか」
「そうなのです」
こうケーキにお話しました。
「カレーもそうですし」
「そういえば林檎や蜂蜜を入れられると」
「七人でお話しましたね」
「そうでしたね」
「あの、スパイスもいいですが」
マユがそのカレーについてお話します。
「ですがそれでも」
「甘くないととても食べられないです」
アイリもこう言います。
「カレーは」
「ですから林檎や蜂蜜や他の果物も入れて」
ミナミは具体的な入れるものお話をしました。
「うんと甘くします」
「ミルクは絶対に入れます」
ナナミはこれは欠かせないと言いました。
「味がまろやかになりますから」
「若しスパイスだけだと辛過ぎて」
カヤは困った感じのお顔になっています。
「私達には無理です」
「カレーは甘口、それもかなりのものにして」
ミユも言いました。
「そうして食べています」
「わしもじゃ、わしも甘いものが大好きでじゃ」
リンキティンク王もここで言いました。
「カレーもな」
「王様もそうですよね」
「甘口だけじゃ」
王子に応えて言うのでした。
「やはりな」
「そうですよね」
「そうじゃ、カレーもじゃ」
それもというのです。
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