第43話 =告白=
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を引っ張り皆がいると思われる俺の部屋…まぁいわゆるリビン
グだけど、そこに連れて行こうとする。
「帰り…遅くなった、ただいま」
「…り、リクヤさん…」
「なにやってたのよ、馬鹿!!」
シリカには泣きながら出迎えられリズにはやはり怒鳴られました。そしてユカには…と思ったらそのユカがどこにもいないじゃ
ないか、ということに気づきリズに聞こうとすると突然扉が開き、ユカがそこから出てきた。
「…遅かったじゃない…」
「悪い…な、本当に」
一瞬、それだけかよ…って思いかけたけど感情表現が激しいこの世界のため瞳に涙が浮かんでいるのがすぐにわかった。ユカも
それに気づいて必死で涙を拭こうとしているが。
「……えっと…ま、まず…椅子に座ってくれよ」
座らせたはいいもののそしてここで無言の時間が始まってしまった。まぁ、ここにいるうちの4人が一斉での告白をして残る1人が答えもせずに逃げてきたからなんか気まずい空気が漂ってる。そもそも俺自体、こういう会話で始めることがほとんどなく大体話す相手から恋愛話が始まって俺がそれに乗っかる、というのがいつもなのだ。だからなのか最初になんて始めればいいのかがわからない…ここで第3者がいれば話を振ってくれそうで簡単なんだけど今からの話は第3者には聞かれたくない。
…やるしかないか…と少し、深呼吸をし気持ちを落ち着ける…幸運にも今ここに全員いるから呼びに行くなんて恥ずかしい事は
せずにすむのだけど。
「…あの、さ…さっきの…話だけど…さ」
俺が言葉を出し始めるとみんなの体が一瞬震え、あのときのことを思い出したのか一気に顔が赤くなっていた。
「あ…あのときのって…リズのお店での…こと?」
「…う、うん」
「い、今言わなくたっていいじゃないですか!」
シリカがそういうが俺はそれに対し首を横に振り「今の俺の気持ちだけでも伝えなきゃいけないんだ」と宣言してしまった。
「…で、あんたの気持ちって言うのは?」
「……告白されたことが初めてだったからあのとき本当にうれしかった…でも…俺は思ったんだ…本当にそういう感情を皆に持っていたのかって……」
「それで…?」と聞いてくるリズに俺は首を横に振る。
「…多分…異性、じゃなくて友達とか、仲間とかってずっと思ってたんだ。それでも、サチやシリカにリズ、ユカの気持ちは本物だって…いや、そこまで断言できたわけじゃないけど嘘じゃないって言うのはわかった。だからそんな中途半端な気持ちじゃ答えちゃいけないって思って…ずっと考えてた…」
ソラにも助言をしてもらいぐちゃぐちゃだけど俺の中で…意見はでた。そのことをしっかりと自分の脳にも焼き付けるようにしっかりと口にする。
「言ってくれたのに失礼だと
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