第43話 =告白=
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
=第22層=
…入りにくいな。
それが家が見えるとこまで着いたときに思ったことだった。
理由は単純、家の周辺にサチやシリカにリズにユカはもちろんキリトやアスナ、クラインら風林火山がドタバタと騒いでいるからだ。しかも全員の顔が険しい…この世界は無駄に便利で視界に入ったものをズームできるんだよな…それでみるとシリカ泣いちゃってるし…他のみんなもなんか…。
「……どうすればいいんだ」
夕方とは違う意味でここから逃げ出したくなった。理由は簡単、絶対怒鳴られるのがわかっててそこに行く人間なんて普通いないだろ…
「……リクヤ!」
「…うぉっ!?……なんだ、キリトか…」
「なんだ、じゃないだろ!!…皆心配してるぞ!」
コソコソっと行こうとしたらさすがといおうか、新婚さんのキリトに見つかった。キリトが叫んだせいで他の人にもその声が聞
こえぞろぞろとこちらへとやってきた。
「…よ、よう…クライン…」
「ようって…お前なぁ!!」
クラインに怒鳴られながら俺は紅い鎧の男数人に囲まれてしまい、手を引っ張られて無理やりにでも引っ張られていきどんどん
家へと近づいていった。多分、俺の筋力値なら抵抗できたはずだけどそれをしなかったのは俺を心配してくれた、というのがた
だ単にうれしかったからなのだろう…自然と俺の顔は笑みを浮かべていた。そして俺を家の前まで送っていくと「事情はお前が
キチンと説明しろ」と言い残し、クラインらが帰っていきそれを見送った後、キリトたちも帰っていった。
心配してくれてありがとう…と、心の中で思うとまた少し笑ってしまいそのまま家に入っていった。
んだけど…それは家に入った途端に青ざめた。
「…痛ってぇ!」
家に入った瞬間、突然棍を出してきたサチを見かけてしまい棍術ソードスキル『旋槍』というちょっと特殊な突き攻撃を繰り出して来るのがわかったからだ。そしてそれがものの見事クリーンヒット、扉まで飛ばされた。
「……どこ、行ってたの?」
「どこって言われれば…48層?」
「…なんでよ?」
なんでって言われるとそれは多分…いや、絶対に皆に話さなければいけないことだろう。俺はサチにみんなの前で話すといい奥まで歩いていく。
「あ…忘れてた。ただいま、サチ」
「……おかえり」
先ほどの起こっている表情はどこへ行ったのやらものすごく優しい笑みを浮かべ答えてくれた。すると、目の前から淡い水色の羽根に包まれた小竜が俺に突っ込んできた。
「おっと。ただいま、ピナ」
それをふんわりと受け止め頭の上へ乗せる。結構重いから時々シリカをすげぇって思うときは歩けどふわふわだから重さなんか
忘れられる。俺の声に反応したのか「きゅー!」と元気に鳴き髪
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ