第六幕その二
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「あんな凄い霧はね」
「実際に他にないですね」
「全くだね」
「若しスポーツの試合中に出たら」
王子が言ってきました。
「ナイター扱いだね」
「そうだよね、その時は」
王子は笑顔で言いました。
「照明で照らしてね」
「試合しないとね」
「駄目だよね」
「本当にね」
「その時はね」
「お昼でもそうだから」
「本当にロンドンの霧は凄いよ」
こうしたお話をしました、そしてです。
そうしたお話の中で動物の皆も言いました。
「日本も霧は出るけれど」
「大体朝でね」
「冬に出ることが多いわね」
「それで午前中だけで」
「お昼とかはないわね」
「夜は気にならないしね」
「朝霧って言葉もあるしね」
先生は皆にミルクティーを飲みつつ答えました。
「夜霧もあるけれど」
「大体朝ってことよね」
「気温も関係するし」
「お日様の光も」
「それでだよね」
「それに日本は北海道でもロンドンより緯度が南にあるんだ」
寒いという北海道でもです。
「パリよりもね」
「だからその分暖かいんだよね」
「日本は欧州に比べて」
「実際にイギリスって日本より寒いし」
「特にスコットランドはね」
「寒いよね」
「だからキルトを着る時は」
先生はスコットランドの民族衣装のお話もしました、タートンチェックのスカートでとても印象的なものです。
「冷えるよね」
「というかキルトってね」
この服について王子はこんなことを言いました。
「下着穿かないんだよね」
「本格的に着る場合はね」
「だったら余計にね」
「冷えるね」
「そうだよね」
「僕はその本格的な場合を話したんだ」
穿かない場合をというのです。
「寒いスコットランドだから」
「余計に冷えるね」
「その冷え方が」
どうにもというのです。
「日本のそれよりもね」
「厳しいよね」
「本当にね」
こうしたお話をします、そしてです、
先生は皆に対してこんなことも言いました。
「日本は欧州よりも過ごしやすい気候だね」
「冬も欧州に比べて寒くないし」
「北海道でもね」
「夏はきついけれどね」
「南洋とかよりましだし」
「そう、四季のそれぞれの美しさもあって」
このことにもついてもお話する先生でした。
「それでね」
「全体的にね」
「過ごしやすい国だよね」
「日本という国は」
「本当にそうだね」
「欧州の人口密度が低いのはね」
日本と比べてそうである理由はというのです。
「その厳しい気候のせいだしね」
「農作物も育ちにくいし」
「寒い時期が長いし」
「その寒さも厳しいし」
「しかも土地やお水もよくないし」
「それじゃあね」
「フランスの豊作の時より日本の凶作の時の方が収穫はよかったらしい
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