第四部
知らぬが華
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も受けたかのように跳ねる。
「お、早速きたか。どうやら紫闇が上位存在と戦い始めたらしい」
4人が見ている前で紫闇の体は何度も跳ね、そしてピタリと動きを止めた。
「治まったのかな?」
「いえ、違います」
斗浪はセリーヌの意見を否定。
「ここからですよ」
紫闇の上半身が起こされて彼の手が自身を閉じ込める結界に触れた。
しかし壊せず出られない。
「ウガアアアアアアアッッッッ!!!!」
紫闇でも上位存在でもなく、両者の闘争本能が体を満たし、衝動となって意識の無い筈の肉体を暴走させる。
紫闇が黒い魔晄の防壁に包まれた。
右腕に魔晄外装を顕現。
右拳が黄金に輝く。
どうやら理性が吹き飛んだ暴走状態であっても普段通りの力を振るえるようだ。
「禍孔雀だな。しかし破れるか?」
レイアは結界を破壊される想定はしているが禍孔雀では無理だと思っていた。
【神が参る者】の能力や【超能力】なら兎も角として、通常攻撃の延長線上に有る禍孔雀でレイアの結界は破れない。
何故なら結界を張ったレイアと封じられた紫闇の力量差が隔絶しているから。
本能が赴くまま金色に光る拳を結界に打ち込むが、案の定びくともしない。
「その結界から出て来られたらセリーヌか斗浪が相手をしてくれる。紫闇も内面世界で頑張って上位存在に勝ってくれ」
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