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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第86話『スタンプラリー』
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はこの場所から動いた方が良さそうだ。


「それじゃあ大地が戻り次第、出発しようか」

「「了解!」」






「・・・あった」

「・・・あったな」


大地が用紙を貰って来て、いざスタート場所を探そうと山に入って早5分。今晴登たちの目の前には、地面から膝くらいまでの高さの赤い直方体が鎮座している。そしてその上にはスタンプが置かれていた。


「別に隠されてなかったな」

「だね。普通に見つかっちゃった」


伸太郎と狐太郎が言った。確かに、この赤いスタンプ台は木の下に堂々と置かれている。まして道沿いだ。見逃す方がありえない。


「他のチームはいないし、ここからスタートでいいかな」

「「「了解!」」」


皆の返事が重なり、結束力を感じた晴登は口角を上げる。何だろう、今すごくリーダーっぽいぞ。ちょっと嬉しい。


「それで、この後はどう進みますか?」

「あ、それは考えてなかった…」

「普通に山登ればいいんじゃないの?」

「それもそうか」


優越感に浸っていた晴登に、早速優菜からの質問が飛ぶが、とりあえず結月の言う通り山を登ることにする。スタンプを集めつつ、山登りもできて一石二鳥という訳だ。勝負も大事だが、せっかくなら楽しんでやりたい。


「お、そろそろ始まるぞ」


大地が腕時計を見ながら言った。いよいよ始まるのか。楽しみだ。


「5、4、3、2、1、0──」


大地のカウントが0になると同時に、森中にブザー音が鳴り響いた。なるほど、こうやって知らせるのか。でもこれで気兼ねなくスタートできる。


「よし、まず1個目のスタンプ確保!」

「14って書いてるな。全部に番号が付いてる感じか」

「なるほど。なら14番の欄に押さないとな」


晴登は手始めに、目の前のスタンプを用紙の14番の欄に押す。スタンプの模様は味気ないただの赤い丸で、特に意味は無さそうだ。
それにしても、用紙に100個の欄があるのは実に圧巻である。これは本当に途方もない。


「それじゃ、登って行こうか。目標100個だ!」

「「「おー!」」」


しかしそれでも100個を目指してしまうのは、やっぱり男子の性というものだろう。
晴登一行はスタンプラリー兼ハイキングを開始したのだった。






開始してから1時間が経った。思いの外スタンプは容易に見つかり、今のところそこまで苦労はしていない。ただ・・・


「1時間で集まったスタンプは10個・・・なるほど、こりゃ100個集めるのは厳しそうだ」


大地の言う通り、このペースだと8時間でスタンプを100個集めるのは難しい。いくら見つけやす
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