第96話
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るほどね〜……あの娘、”堕ちかけているわね。”」
小型な天使の登場に驚いたエリスはユリーシャに視線を向け、エリスの言葉に頷いたユリーシャは真剣な表情で小柄な天使の翼に視線を向け、黒くくすんでいる事で白き輝きを失っている翼に気づいたアルティナは不思議そうな表情を浮かべ、ベルフェゴールは興味ありげな表情を浮かべて推測した。
「そちらの天使族の方!ここは危険ですので、目の前の人形を破壊するまでこの部屋から出て自分達が戦闘を終えるまで待機していてください!」
「何を言う。あたしは今目の前の存在に興味を抱いている。そして今決めた。是非ともあの人形を調べさせてもらう。という訳でそちらの人形、喋る必要はないから大人しくあたしに解体させてくれ。ああ、抵抗するのならば一向に構わないよ。君の力を知る事もできるのだからね。」
リィンの警告に反論した小柄な天使は興味津々な様子で神機を見つめた後自身の得物である聖杖を取り出して構え、その様子を見ていたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ず、随分と変わった性格をされた天使族の方ですね……」
「うふふ、天使の性格が変わっているなんて”今更”じゃない♪」
「何故そこでこの身を見るのですか、貴女は!?この身の性格は天使族として模範的な性格ですよ!?」
エリゼは苦笑しながら呟き、からかいの表情を浮かべたベルフェゴールに視線を向けられたユリーシャは反論した。
「に、兄様、どうしましょう……?」
「―――仕方ない。そちらの天使族の方!自分達にとっても目の前の大型の人形兵器は撃破する必要がある敵ですので、自分達と”共闘”してもらえませんか!?勿論撃破した後の人形兵器はそちらの好きにしてもらって構いませんし、天使殿が望むのでしたら天使殿が知りたい事を自分達で答えられる範囲でしたら答えさせて頂きます!」
困惑しているエリスの言葉を聞いたリィンはすぐにある判断を下すと小柄な天使に共闘を申し出た。
「フム……あたしとしても戦いみたいな非生産的な事はさっさと終わらせたい上あたしも”今のあたし自身の状況”について知りたいから、君の申し出はあたしにとっても渡りに船だが……君達と共にいるそちらの天使と魔族はともかく、人間風情があのような存在とまともに渡り合えるのかい?」
リィンの申し出を聞いた小柄な天使は答えた後意味ありげな笑みを浮かべてリィンを試すような視線で見つめた。
「その点に関しては心配無用です!――――――目の前の敵対象は俺、エリゼ、エリス、ミュゼ、アルティナ、ユリーシャ、ベルフェゴール そして”保護対象”である天使殿と協力して撃破する。他の者達は手分けして2Fの他の部屋の制圧、そして背後からの奇襲を防ぐために何人かはこの部屋の出入
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