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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
TRICLE STARGAZER
TRSG-JP006《決闘去ってまた決闘》
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だから、早く帰らないとすぐ日が沈んじゃうわ。

「それじゃあ黒乃、あなたにも来てもらっていいかしら? 転生者だし、どうせ独り暮らしでしょ?」
「わかった。俺も聞きたいことが結構あるからな」

 あれ、簡単に交渉成立しちゃった。ちょっと拍子抜け。

「それじゃ、みんなを集めて今日は帰りましょう!」

 アイシアが困ってるだろうし、まずは2階に行くとしよう。

「あ、ちょうど来たね」
「あら本当。タイミングいいわね」

 そう思ってエレベーターに歩き出すのと、エレベーターの扉が開くのが同時。そして……


「「「―――っ!?」」」


 ……エレベーターの中、一人の少女が血まみれで倒れているのを私達が視認したのが、同時だった。


「っ……蓮、夜神を頼む! おい、大丈夫か!?」

 黒乃が蓮に死体を託し、倒れている少女へと駆け寄った。

「……うそ、でしょ?」

 何が起こっているかわからず、故に何もわからなくなってしまう。

「……よかった、まだ息はあるな」

 ―――否。ただ、わかるとすれば。

「……ぅ、あ………!」
「何も喋るな! 今から俺がお前を治す、何も言わずに力を抜いててくれ!」

 黒い髪を長く垂らしたその少女の、一瞬だけ開かれた―――透き通った緋色の瞳。

 この分かりやすい特徴を持った少女を、天河沙耶は知っている。

 忘れるはずがない。天河沙耶と風見蓮、そして織姫ゆみなの3人を異世界へと拉致したその少女の名を―――!


「クレ……ナ………!?」


 舞台監督(Deus-Ex-Machina)の使いを自称する少女、クレナ。

 神に最も近いともいえるその少女は、しかし何者かによって生と死の狭間へと閉じ込められていた――――。


    to be continued...
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