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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
TRICLE STARGAZER
TRSG-JP006《決闘去ってまた決闘》
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「……っ、俺は………?」
いつの間に俺は気を失っていたのだろうか。目を覚ましたとき、屋上に緊迫した雰囲気は既になくなっていた。
「あ、起きた?」
俺の視界に入ってきたのは、茜色にに塗りつぶされた空。この声の主が恩人のものであると気づき、俺は声のした左の方に顔を向けた。
「蓮……そうか、俺は助かったんだな」
「うん。結構危なかったけどね」
ライフ400まで削られちゃったし、と彼は付け加えた。
体を起こし、周囲を見渡す。向こう側には、ボロボロに傷つけられた夜神の死体が転がっていた。……なんで服がなくなっているのかは、今は考えなくていいだろう。
「結局、闇のゲームの物理ダメージで殺さないと勝てなかったからさ……」
「ころ……そうか、そうだよな」
そんな都合よく助けられるほどこの世界は上手く出来てなんかいない。本当は、夜神を殺さずに改心させる道があればよかったんだが……闇のゲームから生還できただけでも、ありがたいと思わなければ。
「黒乃、1つ聞いていい?」
「なんだ?」
「"転生者狩り"ってさ、なんであそこまで歪んじゃったの?」
蓮の問いに、俺は頭を悩ませた。最初から……と答えるわけにもいかないよな。あいつらの言ってることはなんだかんだで正論の方が多いし。
「……あれじゃねえか? 転生者が増えすぎて、"転生者狩り"のトップが苦渋の決断をしたとか」
「ああ、なるほどね。つまり、黒乃みたいな"普通の転生者"達にも明確な非があると」
「そう……だな。俺自身、原作を破壊していないかと言えば嘘になると思う」
現に、転生者の中で最も|主人公
《サクライ ユウト》と親しい関係にあるのは俺だ。本来は物語に存在しないものと親しいなど、これを原作崩壊じゃなければ何と言うのか。
「原作を他の転生者に壊されたくなかった。だから俺は、原作に繋げるために徹底した露払いをした……その結果が
遊人
(
あいつ
)
の男親友ポジションってのは、一種の皮肉なのかもな」
「まあ、仕方ないんじゃない? 目的が目的だし」
「そのはずなんだけどな……」
現に、こうして俺は命を狙われているわけだ。もしかしたらこの先、遊人達と絶交する選択肢も取らないといけないかもしれないな……。
「……あ、そうだ。蓮、ちょっといいか?」
ふと、以前
あ
(
・
)
っ
(
・
)
ち
(
・
)
で貰った一冊の本のことを思い出した。今の状況なら、この本を
使
(
・
)
う
(
・
)
ための環境が整っているかもしれない。
「ん?」
「夜神の死体、俺が貰ってもいいか?」
「……死体を? いいけど、それを何につか……って………」
怪訝そうに言った蓮の目は、俺の手元で起きた現象で驚愕に変わった。……まあ、それもそうだろう。初めてこ
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