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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第6話 1人の男と1人の女の子のお話2
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から1度も訪れた事は無かったのでとても感慨深く感じていた。
「帰ってきたか………」
入口をくぐり抜け、正面を見て思わず呟く。
「いや違うな。戻ってきた………だな」
そう思ったバルトはさっきとは違い、身体の身が引き締まる感じがした。
「あまり長いは出来ないよな………」
そう自分に言い聞かせ、バルトは中へ入っていった………
「しかし前よりカップルが多くなったな………」
教会の中に入る前にも感じた事だ。
元々聖王教会は観光地としても有名でその周辺の景観が良いこともあり、今じゃ若者の結婚式場として利用されている。
その影響でカップルや男女でいる人達が多いのだ。
なので………
「居心地が悪ぃ………」
今回バルトが聖王教会に訪れたのには2つ目的があった。
1つ目は自分のデバイス、バルバドスについての情報。
2つ目はヴィヴィオについて。
過去の聖王の騎士の話を知っていたりと、謎が多いヴィヴィオ。
彼女の事を何か知ることが出来ればと訪れたのだ。
「さて、この壁画は聖王の騎士達の壁画であり………」
団体を連れた教会の女性が説明をしている。
バルトは教会の中に入り真っ先に訪れたのは壁画がずらりと並ぶ部屋。ここでなら古代ベルカ時代の事が調べられる。
一般の観光客にも公開されていて、本日も多くの観光客が訪れていた。
そしてバルトは5人の人が描かれた壁画の前に向かった。
「ちゃんと残ってたな。前はこんな壁画全く興味無かったが………」
よく見るとそれぞれ自分の武器を持っていた。
「最初の大剣を持ってる奴がキルレント、双剣を逆手に構えているのがグラント、杖を持ってる女がリアレス、刀を構えているのがクレア、そしてコイツが………」
「ベルガントですよ」
その声を聞いたバルトは驚いて振り返った。
「えっ!?あなたは………」
「カリム………」
「あなた………やっぱりバルト………?でもバルトはあの脱走事件で行方不明って………」
カリムが呟いた言葉を聞いてハッと我に返ったバルト。
「行方不明?俺は確かにバルトだが、行方不明になんてなっちゃいねえぜ!?」
「えっ!?でも私の事をカリムって………」
「いや、アンタの事は色んな雑誌にも載ってたりしてるだろ?だから驚いちまって………」
「そ、そうですか………そうですよね、今の彼はこんなに若くない筈ですから………」
そう残念そうに呟くカリムにバルトの顔を険しくなる。
「………改めて自己紹介しますね、私はカリム、カリム・グラシアです」
「………俺はバルト、バルト・ベルバインだ」
「そう、彼らの事について………
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