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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第6話 1人の男と1人の女の子のお話2
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出来た。

「これ、私が小学生の頃流行ってたんです」
「ほう、大人が見ても中々だな。………っと、悪いな」

洗い物が終わったなのははバルトにコーヒーを、ヴィヴィオにオレンジジュースを渡して、ヴィヴィオの隣に座った。

「これを見ていたときにはまだ自分に魔法が使えるなんて知らなかったし、これはアニメのだけの話で実際はあり得ない事なんだって思ってました………」
「まああんな魔法の技術も無い管理外世界ならそうだろうな………俺は管理世界で育ったから魔法もこんなでかい怪物もやたらといたけどな………」
「バルドさんってどこ出身なんですか………?」

なのはがそう言うと難しい顔をして黙ってしまうバルト。

「バルトさん………?」
「ああ………まあどこにでもある普通の管理世界さ」

そう言って立ち上がるバルト。

「バルトさん?」
「ちょっとタバコ吸ってくる」

そう言って部屋から出ていった………








「ったく全く丸くなったもんだぜ………」

タバコを吸いながらマンションの通路から外を眺め、昔のバルトマン・ゲーハルトだった頃を思い浮かべ苦笑いする。

「この生活を初めて2ヶ月、流石に鈍り始めるな………」

あのテロリスト以降、戦闘らしい事を一度も行った事がなかった。
なのはに管理局に入局してはどうかと何度か言われたことがあったがバルトは全て断っている。

当然理由は管理局にクレイン・アルゲイルがいる事と、若くなったとは言え、元の魔力はバルトマン・ゲーハルトのものであるからだ。

「さて、どうすっかな………」

バルト自身、この辺りで何か行動を移さなくれはと思っていた。
でなければ平和ボケするのではと………
しかし本人はその気持ちとは裏腹にこの今の時間が悪くないと思っている自分がいる事に気がついていた。
だからこそヴィヴィオの事もこのままにしているし、なのはとの付き合いも断らずされるがままとなっている。

そしてもう1つ気になる事があった。

「………行ってみるか。バルトマン・ゲーハルトとしてでなくバルト・ベルバインとしてな」

そう決めたバルトはタバコを落とし、踏みつけ部屋の中に入っていった。

「タバコの吸殻外に捨てないでください!!」

そして直ぐに出てきた………












「本当に久しぶりだな………」

ヴィヴィオをなのはに任せたバルトは1人懐かしの場所へとやって来た。

聖王教会。
かつてバルトマン・ゲーハルトが所属していた場所でもあり、事件を起こし、出ていった場所でもある。

「あの時と何も変わってない」

聖王教会の柵の外からでもそう感じたバルト。
事件を起こし、教会の騎士を抜けて
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