暁 〜小説投稿サイト〜
オズのケーキ
第五幕その十一

[8]前話 [2]次話
「機会はあちらからやって来て」
「それでっていうのね」
「旅に出られますよ」
「今回みたいに」
「そうなると思いますよ」
「そうね、言われてみればね」
「はい、オズの国はそうした国ですから」
 だからだというのです。
「私達もそうですし」
「そういえば今回貴女達はどうしてオズの国に来たの?」
「そのことですね」
「ええ、どうしてかしら」
「やっぱり五人でまたオズの国に行きたくなったとお話して」
「それでなのね」
「この国に来ました」
 ナターシャはケーキに自分達が今回オズの国に来た理由をお話しました。それも明るい笑顔でそうしたました。
「今回も」
「そうなのね」
「そうしたらでした」
「私達と一緒に旅にとなったのね」
「そうなりました」
「成程ね」
「それでオズの国に来たら」
 その時のこともです、ナターシャはお話しました。
「不思議とドロシーさんとかかしさん、樵さんと」
「オズマ姫にもよね」
「この人達とは絶対にお会いします」
「もうそれは決まってるのね」
「決まっている筈がないのに」
 それでもというのです。
「お会いします」
「絶対に」
「不思議と」
「それもオズの国ね
「誰かと絶対にお会いすることも」
「ええ、そもそもね」
 ここでケーキはこんなこともお話しました。
「ドロシー王女がオズの国の主な冒険に参加しなかったことは殆どないでしょ」
「確かオズマ姫が男の子から女の子になる」
「その時だけね」
「あの時はオズの国におられなくて」
 それでだったのです。
「そしてオズの国に行くことも」
「なかったわね」
「そうでしたね」
「あの時は別にして」
「それからは」
「もうオズの国の主な冒険にはね」
 それこそというのです。
「参加しているから」
「だからですね」
「ドロシー王女とも会うし」
 オズの国に来ればです。
「それでかかしさんと樵さんは」
「ドロシーさんの一番古いお友達で」 
 このことは臆病ライオンも同じです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ