第五幕その十
[8]前話 [2]次話
一行はフェアリーの国にさらに向かいました、夜になると休みますが皆近くの川でそれぞれ身体を洗ってです。
奇麗になってから寝ようとした時にでした、ナターシャはふと夜空が目に入って興味深そうにケーキにテントに入る前に言いました。
「星座は同じですね」
「オズの国の星座もっていうのね」
「はい、外の世界の星座と」
「だってお空は同じだから」
「外の世界と、ですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「お空はね」
そこはというのです。
「同じよ」
「だから星座もですね」
「同じよ、ただね」
ケーキはこうもお話しました。
「違うところもあるわ」
「外の世界と、ですね」
「そう、星座は同じでも」
「あっ、色々な鳥やお魚が飛んでいて」
「海みたいにね」
「それで雲には」
「お城があって騎士や天使やドラゴンがいて」
そうしてというのです。
「ポリクローム達みたいに」
「妖精さん達もですね」
「いるから」
だからだというのです。
「そこはね」
「違いますね」
「そうよ」
そこはというのです。
「また違うわ」
「そうですよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「そうした違いもね」
「わかっておくことですね」
「そうよ、そしてこうしたお話をすると」
にこりと笑ってです、ケーキはナターシャにお話しました。
「またお空に行きたくなったでしょ」
「オズの国のお空に」
「そうでしょ」
「はい、また行って」
ナターシャはケーキにその通りだとにこりと笑って答えました。
「そうして」
「楽しみたいわね」
「そう思いました」
「それなら機会があれば」
「その時にですね」
「またね」
その時にというのです。
「行くといいわ」
「そして楽しむことですね」
「それがいいわ」
是非にと言うのでした。
「かく言う私もずっと行っていないし」
「それじゃあケーキさんも」
「また機会があればね」
その時にというのです。
「行かせてもらいたいわ」
「そうですか」
「是非ね、けれど私は旅自体出ることが少ないから」
「そのことが、ですか」
「ネックね」
ケーキにとってとです、自分で言うのでした。
「そのことがね」
「そうですか、けれどオズの国ですから」
ナターシャはそのケーキにお話しました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ