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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第68話 やってきたぜ、塔中華島!チームに分かれて食材をゲットしろ!前編
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イッセーが深海熱にかかったと聞いた小猫達は、彼を救うために海鮮の実があるという塔中華島に向かっていた。
「イッセー先輩、待っていてくださいね……!」
空を高速で飛ぶジェット機の中、小猫は愛するイッセーを想いオープンフィンガーグローブを装着して気合を入れる。
「安心しな、小娘!このオレ様がいるんだ!イッセーは必ず助けてやるぜ!」
「……」
そんな彼女を毛深い大男が元気づけた。だが小猫は感謝するよりも戸惑いの表情で彼に声をかける。
「あの……ちょっと近いです、ゾンゲさん」
そう、小猫が声をかけた男性はゾンゲだったのだ。彼は子分と共にジェット機に乗ろうとしていた小猫達の前に現れて同行すると言ってきたのだ。
どうやらどこかでイッセーの状態を聞いたらしく、以前イッセーに助けてもらった借りを返したいと彼は言った。流石に小猫達もそんな彼の心遣いを無碍には出来ずに同行を許可した。
「ゾンゲ、ちょっと煩いわよ。小猫ちゃんはイッセーが心配なのよ?アンタみたいな大男が騒いだら余計に気が滅入るじゃない!」
「何だと!?」
何故かついてきたティナがゾンゲに文句を言って彼とにらみ合った。どうも馬が合わないようだ。
現在のメンバーは小猫、リアス、ゼノヴィア、イリナ、ルフェイ、黒歌、ココ、サニー、リン、ティナ、ゾンゲと子分達だ。鉄平やアーシアはイッセーの治療をする与作を補助をする為、祐斗と朱乃はまだ本調子ではないためライフに残っている。
「協力してくれるのは嬉しいけど正直戦力としては期待できないわよね……」
「滝丸君やマッチさんがいてくれたらありがたかったんだけど……まあしょうがないわよね」
リアスはゾンゲの心意気には感謝しているが正直グレイトレッグに苦戦していた彼では戦力的な期待はできないだろうと話す。イリナはマッチ達がいてくれたらもう少し楽だったと思ったが彼らにも事情があるので仕方ないと割り切った。
「ふふっ、そんなに悲観しなくても大丈夫さ。確かに彼は実力は低いが美食屋というのは唯強ければいいっていう者じゃない、彼もきっと役に立ってくれるさ」
そんなリアス達にココはそう発言した。実際ゾンゲがいなければアイスヘルで氷山に生き埋めにされていたかもしれない、それを思い出したリアスは彼は生き残るための運は凄いのかもしれないと思い美食屋というものは奥が深いのね、と知った。
「皆様、もうすぐ塔中華島に到着します」
するとジェット機を操縦していたパイロットが塔中華島に到着すると皆に報告する。一同は窓から下を見て見ると緑豊かな島が見えた。
「あれが塔中華島……あら、何だか人工物のようなモノが見えるわね
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