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X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays
沢田綱吉・ヴェルジネルート
第6話A 深夜の激闘! 森林の暗殺者スティングモン
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10年前の話になるかな……当時の私はいくら破壊しても再生してしまう厄介なウィルスを体内に持っていてね……下手をすれば私の大切な人達や世界さえも滅ぼしかかねないそのウィルスを完全に消すには、そのウィルスを体内に持つ私ごと消滅させる以外他ならなかったんだ……」
ツナ「っ!」
アインスの話を聞いたツナは先程よりも驚いた表情をしていた。
それもそうだろう、目の前にいるアインスが過去に大切な人達や世界を守る為とは言え、自らの命を断とうとしていたのだから……
だが、ツナは敢えて何も言わずに、黙ってアインスの話を聞いていた。
アインス「世界を、我が主……大切な人の命を守る為なら、私は消えることに躊躇いは無かった……だが、そんな死に急いでいた私の前に『彼』が何処からもなく現れ、彼は『死に急ぐな。君を想ってくれている人達の為にも生きるのを諦めるな』と言って、穢れの無い澄んだ橙色をした炎を私に向けて放った……とても温かく、私を優しく包み込んだ彼の炎は私の体内にあったウィルスを跡形も無く消し去り、私の命を……私が主と共に生きる未来を切り拓いてくれたんだ……」
ツナ(間違いない……アインスさんが言ってるのは、『プリーモ』のことだ)
アインスの話を聞いたツナは、彼女の命を救い、彼女が生きる未来を切り拓いたその人物がボンゴレファミリーの創設者にして、ツナの遠い先祖にあたる初代ボス……『ボンゴレI世(プリーモ)』こと『ジョット』であると、初代ボスの血筋ーー『ブラッド・オブ・ボンゴレ』を受け継いだ者だけが持つ常人を遥かに凌ぐ直感力ーー『超直感』により確信するのだった。
何故ジョットがアインスの元に現れ、彼女の命を救ったのか……そもそもアインスの元に現れたジョットがまだ生きていた頃の彼なのか、それともかつての10年後の未来の世界での戦い……ミルフィオーレファミリーのボスーー『白蘭』との最終決戦の時に現れた、大空のボンゴレリングに宿る意識だけの存在である彼なのかはわからないが、少なくともジョットが死に急いでいたアインスを放っておけない優しい心の持ち主であることをツナは知っている。
同時に……
ツナ「誰も消すことが出来なかったウィルスを、跡形も無く消し去るなんて……プリーモ……いや、ジョットさんは凄いなぁ……」
改めてジョット……自身の先祖の凄さを感じるのだった。
アインス「ジョット? それが彼の名前なのか?」
ツナ「はい。そして、ジョットさんは俺の遠い先祖にあたるんです」
アインス「せ、先祖!? じゃあ、君は彼の子孫と言うことか……なるほど、道理で彼に似てる訳だね」
アインスはツナが自身を救ってくれた人ーージョットと似ている理由について納得していた。
それと同時に……
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