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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga9-A語り継がれざる狂気〜King of plant〜
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れたのは判るけど、シャルロッテ様がルシルのオリジナルと知己だってことは事実だから、わたしもそれ以上の追求はやめた。その翌日からシャルロッテ様がわたしとのコミュニケーションを一方的に一切取らない不干渉期に入ったことで、わたしの体を貸していた間の出来事は知らないまま。ルシルに聞いても教えてくれないしさ。
『(不干渉期でも感情がわたしにまで伝わるくらいに、シャルロッテ様はフォードとかって奴が嫌いなんだな〜)あのさ、アイリ。ルシルを冷静に出来ない?』
『無理。鎮めるにはT.C.を倒すしかない』
『だよね〜』
ルシルの様子からして無茶なお願いだっていうのは解かってた。今も侵入者を焼き払おうと頬の籠手を振り回して、炎弾や火炎砲をこれでもかってくらいに放ち続けてる。対する侵入者も、新しい木々を生やしては盾にして防御。
「さすがにしつこいな。知ってるかもしれないけど、王から僕のような実行部隊にはある決まり事があるんだ。現場で逃げられない、捕まってしまうような場合は・・・攻性術式で反撃してもいいって。もちろん、誤って殺さないように手加減はするけどね」
――アタケ・デ・ライス――
「先ほどの樹木人形と毒槍の時点で殺す気満々だっただろうが!」
――
害神の投焔
(
コード・ボルヴェルク
)
――
木々の根っこが地面から飛び出すと、ルシルを打とうと鞭のように襲い掛かった。対するルシルは四肢に装着してる炎の籠手と脚甲を一纏めにして、4mくらいある長大な炎の突撃槍に変化させた。
「あつ! ちょっ、熱波で近付けないんだけど!」
炎というか、太陽の光みたいに真っ白な槍を振り回して木々や根っこを焼き払ってくルシルだけど、その所為でまた援護が出来なくなってる。だから「セレスとクラリスは輝石の護衛に回って。わたしとミヤビはこのまま待機」って指示を出す。
「侵入者がわたし達を引き付けて、本命が奪いに来るってことも考えられるし。実際、ルミナ達がその手で奪われちゃってるからね」
経験者のセレスとクラリスは苦い表情を浮かべて「了解」この場から離脱した。残るわたしとミヤビは、ルシルのフォローにいつでも移れるように注意するんだけど、熱波から少しでも逃れたくて2人から距離を取った。
「さっさと答えろ! 貴様は何者で、何故その魔術を扱える!?」
「・・・はぁ。うっせえ、うっせえ、うっせえなぁ! 下手に出てりゃぎゃあぎゃあと!」
――エル・ディアブロ・デ・ラ・プランタ――
「俺様に言われた通り、大人しく魔力結晶を差し出しゃいいんだよぉぉぉーーーー!!」
「その口調! フォードォォォォォォーーーーー!!」
言葉遣いががらりと変わった侵入者の背後に、草木などで組まれた巨人の上半身が出現した。内臓の見えない筋肉の人
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