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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga9-A語り継がれざる狂気〜King of plant〜
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、2mの籠手と脚甲、そして胸甲と4対の細い炎翼へと変化させた。

「何故だぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「ちょっ、ルシル!?」

そう叫んで侵入者に突撃するルシルにわたし達は驚いたけど、すぐに「交戦!」って指示を出して、わたしは“キルシュブリューテ”の刀身に炎を纏わせ、ミヤビは炎熱の鬼形態・炎鬼モード。セレスは“シュリュッセル”に冷気を、クラリスは“シュトルムシュタール”の槍と棍の両方に魔力を付加。

「おおおおおお!!」

炎の両腕で振るって侵入者を攻撃しようとしたルシルだったけど、木人が地面から引き千切った木蔓を槍のように構えて、ルシルに殺到し始めた。その間に侵入者は後退を始めて、「あなた達が悪いんだよ?」って嘆息した。

「ルシル、突っ込みすぎ!」

――氷奏閃(イエロ・コラソン)――

「ルシル副隊長、一度下がってください!」

――紅蓮拳殴――

「らしくない」

――フェアシュテルケン・ガンツ――

「ていうか! 何をそんなに感情爆発させてんの!?」

――炎牙月閃刃――

セレスとミヤビとクラリスに続いてわたしも木人軍団を攻撃するんだけど、「ただの人形が割と強い!」ことにビックリだ。木で出来た体だからか人間じゃ出来ない動きをしてくるし、表情や目線なんてものがないから攻撃の先読みが難しいのなんの。しかも魔術によって作り出されてるから神秘も強いのか、攻撃を当てても一撃で仕留めきれない。だから時間がかかってしょうがない。

『ルシルから注意! 人形が持ってる槍は毒を持ってるから、穂先の葉には触れないようにって!』

アイリからの思念通話にわたし達は『了解!』って応える。正直、見ただけで8枚の葉を穂とする槍のヤバさは判ってた。なんか葉から紫色の液体が滴り落ちてるし。アレにも触れないようにしないと。

「さてと、今のうちに結晶を借りに行こう」

わたし達が木人軍団に苦戦していると、いつの間にか侵入者から“輝石”まで一直線と道が生まれてた。知らずに誘導されちゃってたみたい。焦りが生まれる中でルシルから『各騎、一時人形たちより離脱!』って思念通話。広域攻撃が得意なルシルのことだ、纏めて焼却するのかもしれない。そう考えたわたしとセレスとクラリスとミヤビは、最後に1発だけ近くの木人に攻撃を入れてから、その場からダッシュで離脱。

「おい、T.C.。貴様が何故その魔術を扱えるのか教えてもらうぞ!」

――輝き燃えろ汝の威容 (コード・ケルビエル)――

炎の円陣がいくつもステージや地面に描かれて、木人たちをその範囲内に捉えた。直後、円陣内が炎に包まれた。円陣の外に漏れた木人は残り・・・9体。そいつらへの追撃もルシルがやってくれるみたい。

――|無慈悲たれ汝の聖火《コード・プシエ
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