暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga9-A語り継がれざる狂気〜King of plant〜
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僕は戦うつもりできたわけじゃ・・・!」って慌てて“T.C.”に接近。徐々にその姿をハッキリと視認できるようになった。

(トラウマの姿じゃないけど、素顔が判らないように目出し帽を被ってるんだよね・・・)

今はもう壊滅した最後の大隊と同じだ。ただ、仮面は無いし学ランでもない。銀色のモーニングコートとスラックス、アスコットタイ、革靴って格好だ。ダークブルーの瞳や、若干帽子の隙間から飛び出てる緑色の髪が、あの男の特徴ね。

「アイリ!」

「ヤヴォール!」

「「ユニゾン・イン!」

「もう! 局員って、どうしてこう攻撃的なんですか!?」

――アタケ・デ・ライス――

頭を抱えるアイツがまた杖でステージを打つと、持ち上がってた何十本っていう根っこが侵入者とわたし達を隔てる壁となった。先日のフッケバイン一家のカレンとかっていう女が使ってた茨の壁みたい。

「T.C.がこれまでにしてきたことを思えば、先手必勝を選ぶのは必至だろう!」

――女神の陽光(コード・ソール)――

アイリとのユニゾンを済ませ、両腕に蒼炎を纏わせたルシルが根の壁に両掌底を打つと同時に火炎砲を発射。その2発の火炎砲で根に大穴が開く。穴の縁から全体へと燃焼して灰になって崩れてく中、「まぁ、そう言われたら・・・」って腕を組んで唸ってる侵入者の姿を再視認。

「攻撃をやめてほしいなら答えなさい! T.C.は何のために魔力を集めてるのか! メンバー構成に、何で魔術が使えるのか、そしてボスの名前、あとは・・・そのほか全部!」

“キルシュブリューテ”の剣先をアイツに向けて問い詰める。クラリスとセレスとミヤビも、わたしの意思を酌んで構えを解かないままだけど待機してくれた。問題のアイツは「ははは、いやだなぁ。言うわけないじゃん!」って笑った。

――フィエスタ・デ・バイレ――

さらに杖を打ったら、侵入者の背後に生えていた木々がバキバキと音を立てて割れ初めて、その破片が2m近いマネキン人形、100体くらいになった。昔、アリサの家で遊んだ格ゲーに登場した木人を思い出す。またあの格ゲーでチーム海鳴トーナメントをしたいな〜。

「大人しく渡してくれたら良かったのに・・・」

――オハ・ベネノーサ――

そう言って侵入者は、後ろにズラリと並ぶ木人に向かって小さな何かをバラ撒いた。そしてまた杖を打つと、バラ撒かれた物のところから毒々しい色をしたDNA状の木蔓がニョキニョキと勢いよく育ってく。最後に木蔓のてっぺんに、アロエの葉のようなものが8枚、ピンっと真っすぐ生えた。

「やはり・・・そうなのか・・・!」

――邪神の狂炎(コード・ロキ)――

目を大きく見開いてたルシルが呻いて、両腕に再び蒼炎を纏わせた。両腕の炎は全身を覆って
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