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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga9-A語り継がれざる狂気〜King of plant〜
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ちゃうけど、きっと優しい人?だよ。だって神様だって敬われているんだし。
「ルシル」
「ああ」
まずはわたしとルシルの2人で森から出て、遅れてアイリ、ルミナ、クラリス、セレス、セラティナとクララ先輩と続く。ステージを囲うように並んで立つ何十本の石柱を境界としてるみたいで、わたし達が森から出てきてもオバラトル氏は伏せたまま。
「結界のようなものは感じられない。が、妙な気配はある」
「ルシル。ユニゾンしておく?」
「いや。戦闘行為と受け取られたら厄介だ」
緊張しながらも石柱の間を通過する。オバラトル氏は伏せていた顔を上げてこちらを真っすぐ見てきた。武器を持っていないことを示すために両腕を挙げて、そのまま歩み寄っていく。そしてステージにあと1歩踏み出せば乗れるっていう距離に近付いたころ。
『ようこそ、異国の者たち』
頭の中に聞こえてきたのは、こちらを見据えたままのオバラトル氏からの思念通話。わたし達はその場で立ち止まって、同じように思念通話で『お初にお目にかかります』と挨拶から入る。
『へえ。私と同じ、頭の中で会話が出来るのかい。私を神と敬う者たちにも出来ないことだよ。気に入ったよ。もっと私に近寄ってくれないかな、よく顔を見て話がしたいんだ』
オバラトル氏がその大きな頭をもたげた。彼から150mほど離れてるけど、うん、遠近感がおかしくなるほどデカい。でもお招きしてもらったのは嬉しい。ゆっくりと腕を下ろして、わたし達は彼の元へと歩いていく。
『魔力結晶を囲う4本の石柱、アレ・・・結界、と言いうより防御魔法だよね』
『というか、魔術だな。ステージに上がってからハッキリと判るようになった』
『マジで? ・・・そんな古くから在る結界ってわけね』
ユーノに頼んで、無限書庫の蔵書の中から第25管理外世界ヴォルキスのことを調べてもらってある。ヴォルキスはおよそ1000年前に文明崩壊したって話だ。それと同時に魔法文化も失ったことも。それ以前の情報は残ってないって話だったけど、魔術が存在してた時代から続く世界なのね。
とりあえずオバラトル氏の側まで近寄り、『イリス・ド・シャルロッテ・フライハイトと申します』と自己紹介して、ルシル達も続いて自己紹介。
『それで、君らはここへは何をしに来たんだい? 異国の者と言ったが纏う空気――妙な力を感じる。君ら、異国ではなく異界から来たのかい? あぁ、隠さなくていいよ。じいちゃんから聞いたことがあるんだ。昔の人間は、星と星の間を行き来できる技術を持ってたって。この星は一度文明が滅んでいるからね。もうその技術も、そんなことが出来たっていう記録も残っちゃいない』
『そこまでご存じであれば、こちらも正直にお話しします』
オバラトル氏に伝えるのは、わ
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