暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga8結界王は夢を見るか〜Dream of Alice〜
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一緒にいる4人目、今日こそ顔や名前、あと声もハッキリさせたいな〜)
食堂で夕ご飯を食べて、大浴場でシャル達と、目的地まで遠いね〜、って愚痴り大会を開いた後は、丸1日待機指示の明日に備えて就寝。ベッドに入って、「今日も良い夢を見られますように」習慣化した言葉を口にしてから目を閉じる。意識が眠りに沈み込んでいく感覚を得た。
「・・・ス・・・」
「ア・・・」
真っ暗闇の中、女の子2人の声が聞こえ始めた。もうこれが夢――記憶の中だってことを察する。いつも通りのことだ。アリスの記憶の中で、セラティナっていう自分を自覚できる。明晰夢って言うのかな。思い通りには動けないけど、シエルとカノン達とのやり取りは好きだから問題ない。しかも寝てから起きるまでの間、ずっと記憶を見ていたのにキッチリ休眠は取れて気分爽快。
「ほら、アリス。ソールスネスの街まで遠出するから、今日は早く出るよ」
「あ、うんっ」
「それではこれより、カノン、シエル、アリスの
戦場の妖精
(
フロント・フェアリー
)
隊は、本日の任務であるソールスネスの街の警備に入ります」
カノンがルシリオン(さすがオリジナル。身長以外が現代のルシルと全く同じ)にそう言った。ルシリオンは「ああ。気を付けて任務にあたってほしい」と返すと、彼の背後に控えていた大きな8本脚の馬の首筋を撫でた。
「兄様、スレイプニルを借りても本当にいいの?」
「もちろんだ。ソールスネスはグラズヘイムの極南だからな。飛翔術式でも半日以上かかるが、スレイプニルなら1時間もしないで到着するだろう。そんな場所にお前たちを送るのは気が引けるが・・・。すまないな、私たちも手が足りなくてな」
「いいえ。頼りにしてもらって嬉しいです」
「アリスの言う通りですよ、ルシル様」
「そうそう♪」
アリス達の居るこの世界は戦争で大きな被害を受けたらしく、今は復興の最中みたい。ルシリオンたち大人はライフラインの再生や建造物の再建を受け持ち、私たちは凶暴化して人や家畜を襲い、田畑を荒らす動物の駆除を受け持っていた。
「・・・ありがとう、シエル、カノン、アリス」
ルシリオンが見守ってくれている中でアリス達は「よろしくね」ってスレイプニルの首筋を撫でる。そしてスレイプニルに繋がれた4輪馬車に乗り込んで、クッションの敷かれたソファに座る。
「あれ? 兄様、コレらはまさか・・・」
「ああ、そっちの箱は今日の昼の弁当。そっちは夜の弁当。そっちは明日の朝の弁当。腐らないように封印処理してあるから、食べる時までフタは開けないように。一度フタを開けると解除されるからな」
「ありがとー、兄様!」
「「ありがとうございます!」」
魔法・・・じゃなくて魔術でわざわざ弁当箱の中身が悪くな
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