第10話 別れと初めての洛陽
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
すが、この春欄、これまで以上に鍛錬に励み、いつか正宗を倒してみせます!」
「ふふっ、正宗と出会って、久しぶりに充実した気がするわ」
私は正宗が何を隠していたのかが気になっていた。
分からないことをそのままにしておくのは、私の主義ではないわ。
それに正宗は、私と将来対立するかもしれない気がするのよ。
本当に、対立するかはわからないけど。
何と言うか正宗って、つかみ所がないのよね。
善人そうに見えて、強かそうにも見えるわ。
まあ、悪人ではないことは確かね。
暇つぶしのつもりだったのだけど、私は正宗に出会えて良かったと思った。
私を楽しませてくれそうなんですもの。
私は正宗が向かった、洛陽の方角を眺めた。
「お爺々様、まだ機嫌は治られないのですか?」
私は今、洛陽へ向かっています。
その道すがら、お爺々様の気を沈めようと奮戦しています。
「当たり前じゃ。正宗、洛陽に着いたら、しばらくは二倍の勉強をしてもうぞ。曹操のことなど、考えておられぬ位にな」
私を殺す気ですか、お爺々様?
「華琳が何をしたというのですか?」
「元はと言えば、お前が曹操の招待を受けるのが、悪いのじゃ。あのような奴と関わるのはこれっきりにするのじゃぞ」
ここは、形だけでもお爺々様に従っていた方がいいようです。
華琳と友誼を結べたことは、私にプラスになりましたから。
「はい、判りました、お爺々様。お爺々様の気も知らずに、初めての旅で浮かれてしまいすいませんでした。」
「うむ・・・、判れば良い。だが、洛陽での勉強は二倍だから、そのつもりでおれ」
まじーーーですか!
お爺々様は陳留での件を根に持っているように思います。
はぁ〜、只でさえお爺々様の授業は、スパルタ教育なのに、その倍とは、洛陽での楽しい生活はもはや露と消えたも同然です。
私は意気消沈しながら、重い足取りで洛陽への道を進みました。
あれから数日かけて、かの洛陽に到着しました。
「これが洛陽ですか!今まで見た街とは比べようもない位大きいです」
私は感動していました。
洛陽の街は大きいにつきます。
人も物も沢山あります。
この大陸の中心ということだけはありますね。
「当然じゃ、ここは皇帝のお膝元じゃからの」
「それより、まず、燐のところを尋ねようかの」
「姉上の所に参るのですか?仕事中でご迷惑じゃないのですか?」
「尋ねるのは、燐の役宅じゃよ。早く、行くぞ。洛陽の旅は、この老体には骨が折れたわ。燐の屋敷で、旅の疲れを取りたいの」
なら、お爺々様、来なければいいじゃないですか。
「そうですね。早く、姉
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ