第10話「明かされるcolors」
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ぇぇぇぇぇ!!」
「ひぎゃぁぁぁ!!脳が!脳が震えるぅぅぅぅぅ!!」
両手で首を掴まれて揺さぶられているトゥアールを横目に、角を見ると、パトカーがこちらへと向かってきていた。
不良達は全員が気絶か痛みに悶絶してるかだから、全員捕まえたことになるだろう。
というか、後で俺を襲うのに協力した理由も聞いておかなきゃ……。
あぁ、面倒なことになってきそうだなぁ……。
□□□□
「クソッ!!失敗しやがって……」
送った3人から失敗の知らせを聞き、机を殴る。
自分が裏で手を引いている事をがバレないように。「あいつらが勝手に実行しただけ」と言い張れるように。資金だけは出したが、計画の立案はあの3人に任せた。
しかし、それがこうも雑なものとは……。
「せめて路地裏に誘い込むとか、夜を狙うとか無かったのかよ!!」
本当に使えない奴らだ……せっかく積んでやってる金が無駄になるじゃあないか!!
「もっと……もっと使える駒が欲しい……無駄に金を消費させない、もっと思い通りに動く有能な駒が!!」
「ナラバソノ願イ、我ラガ叶エヨウ……」
何処からか声が響く。
馬鹿な、この部屋には僕しかいない筈……幻聴か?
「何処ヲ見回シテイル?私ハ此処ダ」
声のする方向……机に置かれたパソコンに目をやると、画面の中から黒い靄のようなものが溢れ出す。
「な……なんだこれ!?」
「君ノ望ミヲ聞キ入レル者サ。ジェラシェード、ト言エバ伝ワルカナ?」
「ジェラ、シェード……って、あの黒い霧の!?」
「フフフ……如何ニモ」
靄は人型の形を取り、赤く鋭い両目を爛々と輝かせる。
「人類の敵が、僕の願いを叶えようってわけ?」
「ソノ通リダ。君ノ動向ハ拝見サセテモラッタ。成程、良イ嫉妬心ダ。ダガ、邪魔者ヲ排除スル方法ニ於イテハ素人ダ。詰メガ甘イ」
「う、うるさい!僕じゃない、失敗したアイツらが悪いんだよ!」
そうだ、僕は何も失敗していない。資金は提供したし、警察に捕まっても僕に繋がらないように口止めし、逃走ルートも考えてやった。
作戦の立案と実行をしたのはアイツら……。
「……いや、待て……そうか、アイツらじゃ粗雑な計画しか立案出来ない……」
「ソノ通リ。君ハ奴ラガシクジッテ囚ワレタ時、「君の指示通りにやっただけだ」ト自分ノ名前ガ露呈スルノヲ恐レルアマリ、「始末しろ」トダケシカ命ジナカッタ。違ウカネ?」
「うっ……」
確かに、奴らの立てた計画の内容を確認する事もしなかったし、だから仲足の住所を聞いてきたんだって事も気が付かなかった……なんてこった、僕の落ち度じゃないか。
「ダ
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