第10話「明かされるcolors」
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風にさえ感じさせるほど淡々と、言い、桜川先生はテイルレッドの正体を……俺を見つめてきた。
「その代わり、今度はちゃんと聞かせてもらえるな?君たちのことを」
威圧するような物言いではなく、むしろ、嘆願するような、それでいて薄々気づいていたような口調だった。
「世間の乱痴気騒ぎを見れば、隠したいという事情はよく分かる。だが、お嬢様はもうこれほどまでに狙われ、また、君たちの事情に足を踏み込みかけている。もう、傍観者ではいられんよ」
「……分かりました……でも、約束して下さい」
「ああ、誰にも話さん。この、私の名前を妻の名前に書いた婚姻届けに誓「「それはいいです(!!)」」……相変わらず仲が良いな……」
トゥアールに、俺の判断について確認を取る。そして、おぶられる事を恥ずかしがって中々俺の背中におぶさろうとしなかった愛香とひと頓着あったものの、俺は愛香を、ヒーローCはヒロ兄を担ぎ、桜川先生は会長を。
目立たぬように路地裏を抜け、家へと向かった。
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