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俺、リア充を守ります。
第10話「明かされるcolors」
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引っ込め、何か技を繰り出そうとするリヴァイアギルディ。

 だが、技を出すまでもなく、焔が一瞬にして消え去ると、ゆっくりと、崩れるようにドラゴンは倒れ込んだ。

「「ド、ドラ兄!!」」

「安心しろ、おそらく気絶しただけだ。まったく、手間をかけさせる……」

 二体の背後に虹色のゲートが出現する。

「テイルレッド!今日のところは勝負を預ける!次の戦いまでに、その不甲斐ない相棒の涙を拭いておくがよい!!そしてテイルドラゴンが起きたら伝えろ!使いこなせない力に振り回されるような輩が、戦場に出てくるなとな!!」

「お前……」

「俺の名はリヴァイアギルディ!巨乳属性ラージバストを奉ずる戦士!俺は、こ奴ほど甘くはないぞ」

 さすが、こういうところは義理堅い奴らだ。悪態はついても、愛香を泣かせてしまった仲間の責を、奴なりに感じたのだろう。

 そしてヒロ兄への言葉も、どこか「次に戦う時までには使いこなせるようになっておけよ」というようなニュアンスが含まれているように感じる。

 まるで、大海を支配する巨大な竜・リヴァイアサンのように、雄大な心、そして意気を持った男だ。

「クッ、仕方ない……勝負は次に預ける。次こそは決着をつけ、必ずや姫に我が愛を!」

「お前はそろそろ羽目を外しすぎだ、さっさと帰るぞ」

 リヴァイアギルディに背を引かれるようにして、クラーケギルディはゲートの奥へと消えていった。

「だっだだだ誰があんたみたいなしょ、しょ、触手なんかにぃぃぃぃぃ!!」

 愛香、もう帰ったんだからそろそろ落ち着きなよ……。

 そしてその瞬間、ヒロ兄の身体が発光する。

「まずい!!ブルー手伝え!!」

「……ご、ごめん……腰が抜けちゃって……」

「な、なんだってえええ!?」

 ヤバい……このままだと……。

 その時、ものすごいスピードでこちらへとやって来たマシンサラマンダーアクションモードが、ヒロ兄を担ぎ上げる。

 ヒーローCナイス!と思いながら、自分たちを包むようにオーラピラーを薄く展開させると、ギャラリーの間を突っ切って全速力で走った。

 そのまま転がるように人気のない路地裏へ駆け込み、ブラインド代わりのオーラピラーを解除すると、案の定、気を失ったヒロ兄の変身は溶けてしまっていた。

 あとほんの少しでも気づくのが遅かったら、全国放送でテイルドラゴンの素顔がさらされてしまっていた。何気に今までで最大のピンチだたのではないだろうか?

『総二様もドラグギルディとの戦いで力を使い果たした時、強制的に変身が解除されてしまいましたが、使用者の安全のための機能とはいえこれは危険ですね。次のメンテナンスで、テイルギア、及びヒーローギアに強制変身解除の対策をし
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