第10話「明かされるcolors」
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は手を出せないと思え!!」
正直、今の俺の怒りは今なら怒りの王子に強化変身できそうなほどに膨れ上がっていっている。
愛香に言い寄る悪い虫……いや、こいつの場合烏賊か。
まあ、なんにせよ愛香には総二という想い人がいるのだ。その想い実るまで、俺はそういったものを祓う役目がある!!
「なるほど、貴様を倒さない限り、姫への愛は認められないという事か。貴様はさしずめ姫を守護する騎士……いや、それとも幽閉せし魔竜か?」
「個人的には前者の方が好みだし、そうでありたいと思っている。さあ、覚悟しろよ烏賊野郎!正々堂々、1対1で決闘だ!!」
一応怒ってはいるが、怒りに心を飲まれてはいけない。冷静さを保ったまま怒るのだ。
生半可なことじゃ収まりきらない、この怒りを……この戦いでぶつける!!
「決闘か。いいだろう!だがテイルドラゴン、一つ言わせてもらおう」
「なんだ?」
「私が貴様に勝ったのなら、姫への求愛を認めてもらえるのだな?」
……あ〜、やっぱりそう来るか。
確かに俺の目が黒いうちは愛香に手は出させないとは言ったが……。
「それはどうかな?」
「何ッ!?それはどうゆう意味だ!?」
どうゆう意味も何も……これは最終的には愛香が決めるべきことだ。
それこそ俺が戦う意味。俺にとっての正義。
周りに漏れ聞こえないような声量で、クラーケギルディに言い放つ。
「ブルーにはな、想い人がいる。俺は、彼女がその想いを伝えるまで、彼女を守ると決めている。つまり、俺を倒したところで彼女が振り向いてくれるかは別、ということだ」
「……な、なんだと!?」
『監禁属性プリズン』
「プリズンキューブ!!」
属性変換機構に監禁属性の属性玉を投入、監禁空間を発生させる。
四方と頭上に透明だが、強固な壁が発生する。
幸い監禁空間の外にいるリヴァイアギルディは、宣言通り手を出さずに、1対1の勝負を許してくれている。
なら、これで周りの被害を気にせず戦える!!
「行くぞクラーケギルディ!!」
「いざ、尋常に!!」
ドラゴファングを呼び出し、細剣を構えるクラーケギルディへと突っ込む。
「フッ!ハッ!」
細剣で繰り出される突きを躱してドラゴファングで斬り付ける。
だが向こうも身を引いて回避する。
「ハァッ!セイッ!!」
細剣の切り払いを左手のドラゴファングで受け止め、もう片方のドラゴファングで斜め一閃!
「グッ!」
「ハッ!!」
そのまま右脚で蹴り飛ばす。
そして、イカリバーストを発動させれば、竜の牙は焔を纏う。
『BUバ・BUバ・BUバ・BUバ・BUバ
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