第9話「烏賊と海竜とイヤな奴」
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たし聴きたい〜」
「おれも〜」
なんか、子供たちに演奏をせがまれるとは思わなかったぞ……。
『設計上、音がジェラシェードの苦手な波長ってだけで、普通の笛として使っても問題ないんだし、普段から変身前に吹いてるだろ?』
期待に応えてやれ、と言わんばかりのヒーローC。
まあ、俺も子供を喜ばせるのは好きだし、一曲くらい別にいいか。
ヒーリングフルートを呼び出すと、取り敢えず思いついた曲を演奏し始める。
これでもピアノ弾けるし、楽譜も読める。
音楽は得意科目のひとつだ。
吹き始めた曲は現在放送中のライダーの主題歌。
聴いていると心がそっとエキサイトしてきて、最終的には身体を動かしたくなる、テンションのいい曲だ。
ラスサビでは高学年の何人かが歌い始めていたし、合いの手打ってくれたのも嬉しかった。
まあ結局、曲が終わる頃を見計らったように撮影班とか演奏に聴き入っていた大人ファンとかが押しかけてきたので、集まってくれた少年少女に手を振るとマシンサラマンダー飛行モードに飛び乗り離脱したのであった。
□□□□
次元の狭間 アルティメギル基地
合流した分隊の母艦との連結も完了し、基地規模も、統一部隊数もかなりのものとなったこちらの世界のアルティメギル。
今、その大会議室では各部隊の要人を集結させた大会議が行われているのだが……会議は難航を極めていた。
巨乳属性ラージバストと貧乳属性スモールバスト。
対極の属性故に主張は平行線を辿り、今やこの大部隊は、対立で真っ二つに割れてしまっていた。
「お前達もいい加減呆れ果てていよう!この世界の巨乳属性ラージバストの少なさに!大事な己の身体に刃を入れ、手軽に大きくしようという浅ましさが蔓延しておる!その付け焼き刃の乳がある故に、巨乳属性ラージバストが生まれぬのだ!!」
「だが貧乳属性スモールバストは違うぞ!小さいからこそ誇りが生まれる!小さいからこそ愛が芽生えるのだ!!」
「馬鹿な、贋物がはびこるからこそ、荒地に咲いた一輪の花のように、純然たる巨乳属性ラージバストが可憐に映えるのではないか!!」
「希少だからこそ巨乳属性ラージバストは美しいのだ!限られた一瞬に絶美を咲かせる儚くも強き様!それはまさに燃え尽きる瞬間にこそ最高の輝きを見せる流星のごとく!」
「そうよ、貧乳で永劫の時を生きたとて、それは彫刻となんら変わらぬ!」
かつてないほどに、中学生男子のような会話が繰り広げられていた。
強面の怪物たちが熱気を漲らせながら論じ合うのだから、一般人が見たら1ヶ月は夢に魘されそうな地獄絵図だった。
あまりに主張の強い巨乳派に、一部の……テイルブ
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