第9話「烏賊と海竜とイヤな奴」
[16/21]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のまま突っ込んでくるか、と思ったが。
待てよ……あいつの属性はさっきも言っていた通り萌え袖で……そのイメージは翼を羽ばたかせる鳥……。
「……レッド!ブルー!脚・を・踏・ん・張・れ・、・飛・ば・さ・れ・る・ぞ・!!」
「何ッ!?」
「え?」
次の瞬間、パロットギルディはバッサバッサと大きな音をたてながらその両翼で、風を起こし始めた。
「うおっ!!」
本来ならブレイクレリーズ時のスライディングを止めるための脚のストッパーを起動させ、吹き飛ばされないように耐えるレッド。
既に風圧は直撃した台風並みになっていた。
俺も、踵の少し上辺りに装備されているレッグクロー━━ライダーで言うと月の王子のレッグトリガー的な━━を展開させ、なんとか地面に脚を踏ん張らせる。
「この程度……まだまだぁ!!」
ブルーはその機動力の元になっている背後のバーニアの出力を上げて、逞しく大気の流れに抗っていた。
「まだまだいけるぞぉぉぉ!!これならどうだぁぁぁ!!」
更に風圧が強くなる。
飛ばされそうになり、それぞれの足が地面を削る音から、押され気味なのが分かる。
「ブレイザーブレイd……あぁっ!」
ブレイザーブレイドを取り出そうとするレッドだったが、ブレイドはなんと掴む直前にこの大旋風に飛ばされてしまい、なんとブルーの方へ。
「ちょ!?うわあぁぁっ!!」
ブレイドがぶつかった瞬間、踏ん張りが切れてしまい、ブルーの足が宙に浮く。
「ブルー!!」
飛ばされそうになったブルーの手を掴むレッド。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
「レッド!!」
自身も飛ばされそうになりながら、それでも小さな足を地面から離すまいと踏ん張るレッドだが、その体制は長くは持たない。
遂に風圧に耐えきれず、地面から片足がが離れ、そのまま……。
「掴まれレッド!!」
「ドラ兄!!」
もう片方の足が離れる前に手を掴むと、スラスターの出力を全開にして耐える。
レッドもバーニアの出力を上げ、なんとか体制を立て直す。
「ドラ兄、このままじゃどのみち3人とも飛ばされちゃうわよ!!」
この中で1番飛ばされそうになっている状態のブルーが叫ぶ。
「任せろ、策ならある!」
「策?」
「ヒーローC、いけるか?」
『まあ、加減次第だが、いけるはずだ!』
んじゃこれでどうだ!
「属性変換エレメリーション!」
『体操服属性ブルマ』
重力波を発生させると、風が止んだ。
いや、風自体は止まってないし、パロットギルディは今も羽ばたき続けている。
「ドラ兄、なにしたの?」
ようやく地面に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ