第6話「想いの竜ーテイルドラゴンーその3」
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自信満々にサムズアップを返す。
「ヒーローC、皆は任せる」
『無茶はすんなよ……』
「わかってるって」
集合した霧から、ジェラシェイダーが現れ始める。
さて、そろそろ始めないといけないみたいだ。
「行くぜ!!」
いつものようにベルト左右のボタンを押し、変身ポーズをとる。
「変身!!」
『startスタート-upアップ』
その音と共に全身が光に包まれ、プロテクターが装着される。
『H・E・R・O!!HEROヒーロー』
変身音と共に、光の中から黒き竜を模したプロテクターに身を包んだ戦士が現れる。
「おお!!テイルドラゴンさんの生変身が目の前で見られるなんて!!」
物陰から慧理那の歓声が聞こえる。
それじゃ名乗ってあげますか!!
(「私たちの想いは君に託した。存分に暴れてこい」)
名乗る直前に一瞬、精神世界で最後にドクターフィッシュギルディが言っていた言葉が頭をよぎった。
(そうか……見つけたぜ、俺の名前の意味!!)
「俺は愛と正義の戦士!そして想いを繋ぐ竜!!テイルドラゴン!!」
「想いを繋ぐ……竜……」
変身している間にもわらわらとジェラシェイダーは溢れてくる。
さっさと終わらせないと消耗するな。
「ハアァァァァァ!!」
突っ込んで行きながら対数を確認すると現在で100体はいるらしい。
先に発生源になっている黒い霧の中心点、ジェラシェードが固形化したクリスタルを破壊しなければならないようだ。
「道を開けろォォォ!!」
ドラゴファングをブーメランモードにする。
「範囲最大!完全開放ブレイクレリーズ!!ファングブーメラン!!」
射程範囲を最大にして投げたファングブーメランは、緑色の軌跡を描きながらジェラシェイダーを切り裂いてゆく。
ただし射程距離が広い分、しばらく戻ってこない。
「試しにもう一つの武器も使ってみるか」
もう一つの武器、竜角刀ドラゴホーン。長さ約90cm、重量約120kgの二本一組の刀。
その重さ故に高い攻撃力を誇る代わりに、重くて振り回しづらいという欠点がある。
わざわざ二刀にする意味あるのか気になるだろうが、こちらにも変形機構があるため、ドラゴファングとは別の変形が使える。
今まで使ったことがなかったが、今が使い時だろう。
「来い!竜角刀ドラゴホーン!!」
両手にそれぞれ二本の刀が出現する。
いつも使っているドラゴファングより長く、そして両手に持つと少し振り回しづらい。
だが、この数を蹴散らすのには充分だ!!
「よろしく頼むぜ!!」
霧の発生源へと突っ走る。だが、目の前にはジェラシェイダー達が立ちふさがる
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