第6話「想いの竜ーテイルドラゴンーその3」
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る!!
「うがががががが……やめ……ろぉぉぉぉぉ!!」
尊の身体から黒い霧が出ていく。
ポロロ〜ポロロ〜ポロロ〜ポロロ〜ロ〜ロロロロ〜
「……や……め…………うわあぁぁぁぁぁ!!」
身体からどんどん黒い霧が抜けていき、尊は倒れた。
倒れたがそのまま地面に突っ伏すことはなく、千優に受け止められた。
□□□□
「よく頑張りましたね、尊さん」
「う……ん?ここは……」
尊さんが目を覚ました。よかった、成功したみたいだ。
「立てますか?」
「ん?お前……仲足か?」
「はい、見ての通り仲足千優ですよ?」
「その恰好は……」
「説明は後です。それよりお身体、異常はありませんか?」
寝ぼけたような反応だ。よっぽど疲れていると見える。
「千優さん!!」
「お〜いヒロ兄!!」
「桜川先生は大丈夫?」
後ろから皆が駆け寄ってくる。ヒーローCがいつの間にか総二と愛香を助けているが……結構遅かったな……。
「お嬢様……ハッ!!」
「尊?」
「お嬢様……私は……お嬢様になんとゆうことを……」
思い出したのか。膝をつき尊さんが項垂れている。
縛り上げて吊し上げ、さらには殺めかけていたもんな……。
「私に……お嬢様をお守りする資格など……」
「そんな事はありませんよ……」
「ッ!?」
次の瞬間、慧理那が尊さんを抱きしめていた。
「尊はわたくしを守るために、あんなに頑張って戦っていたではありませんか。私はそれだけで充分だと思います」
「おじょう……さま……」
その時の慧理那の表情は、まさしく高家の当主に相応しい表情だった。俺はそう思う。
『千優、まだ終わってねえぞ』
「え?どうゆうことだ?」
「ヒロ兄!あれ!!」
総二が指さす方向を見るとそこには、消滅したはずの黒い霧が集合していた。
「あいつ!!なんで……」
『ここはJフィールド。ヒーリングフルートだけじゃ簡単には死んでくれないみたいだな……』
なるほど、つまりちゃんと倒さなくてはならないってことか。
「慧理那、尊さんを頼む……物陰にでも隠れていてくれ」
「千優さん……本気で行くのですね?」
「ああ。そうゆうことだ」
慧理那に笑顔を向ける。
「総二と愛香も、慧理那たちと一緒に隠れていてくれないか?」
「え?でも……」
自分たちも、と言わんばかりの愛香の目を見つめる。
「大丈夫だ。俺を……仲間を信じろ」
「……わかった」
「総二、3人の面倒を頼むぞ?」
総二に向かってサムズアップする。
「任せとけって!!」
総二も
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